資本の語は実に様々な意味で用いられています。
ごく一般的には、資本とは、企業会計でいうなら「資産」と同じ意味で用いられる場合が多いかもしれません。
単に財産という意味と同義で資本という語が使用される場合も少なくありません。
これに対して、企業会計上、単に「資本」といった場合には、上記のような意味での財産を意味して使用される訳ではありません。
純資産ないしは純財産、つまり、「資産−負債」を指していることが多いといってよいでしょう。
このような意味での資本は、自己資本などとも呼ばれます。
また、自己資本に対して負債をとくに他人資本ということがあります。
また、この両者をあわせて総資本ということもります。
自己資本及び他人資本のいずれも具体的な運用形態としてではなく、資金の調達源泉という側面に着目しているといってよいでしょう。
簿記の勘定記録に則していうならば、借方(資産)ではなく、貸方(資本ないしは負債)項目として理解されているといえるでしょう。
企業会計上、きわめて重要な意味を持つのが、「もとで」としての「資本」です。
これ以外に商法(会社法)上の資本(資本金)があります。
以上を整理すると次のような感じになると思います。
(1)総資本……………資産又は負債+資本
(2)他人資本…………負債
(3)自己資本…………資産−負債
(4)もとで……………資本金+資本剰余金
(5)商法上の資本……資本金
このような資本概念の多義性が資本をわかりにくくしている原因の一つといってよいでしょう。
「資本」の語が、上記のいずれを指して使用されているのかに注意を払う必要があります。
この資本とは何かでは、主として(3)〜(5)の資本概念に着目したいと思います。
資本とは何か(3)へ
ごく一般的には、資本とは、企業会計でいうなら「資産」と同じ意味で用いられる場合が多いかもしれません。
単に財産という意味と同義で資本という語が使用される場合も少なくありません。
これに対して、企業会計上、単に「資本」といった場合には、上記のような意味での財産を意味して使用される訳ではありません。
純資産ないしは純財産、つまり、「資産−負債」を指していることが多いといってよいでしょう。
このような意味での資本は、自己資本などとも呼ばれます。
また、自己資本に対して負債をとくに他人資本ということがあります。
また、この両者をあわせて総資本ということもります。
自己資本及び他人資本のいずれも具体的な運用形態としてではなく、資金の調達源泉という側面に着目しているといってよいでしょう。
簿記の勘定記録に則していうならば、借方(資産)ではなく、貸方(資本ないしは負債)項目として理解されているといえるでしょう。
企業会計上、きわめて重要な意味を持つのが、「もとで」としての「資本」です。
これ以外に商法(会社法)上の資本(資本金)があります。
以上を整理すると次のような感じになると思います。
(1)総資本……………資産又は負債+資本
(2)他人資本…………負債
(3)自己資本…………資産−負債
(4)もとで……………資本金+資本剰余金
(5)商法上の資本……資本金
このような資本概念の多義性が資本をわかりにくくしている原因の一つといってよいでしょう。
「資本」の語が、上記のいずれを指して使用されているのかに注意を払う必要があります。
この資本とは何かでは、主として(3)〜(5)の資本概念に着目したいと思います。
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