税理士試験 簿記論 講師日記

税理士試験 簿記論、財務諸表論、簿記検定の問題、学習方法等をアドバイス。

制度会計

財表ガイダンス(制度会計の意義・目的・種類、財務諸表の種類)

会計や財務会計という大きなくくりに関して、直接的出題がやや考えにくいのに対して、制度会計となると出題の目が出てくると思います。
最近の出題傾向からして、単に制度会計そのものの意義や目的を聞くというよりも、何かに関連してという形でしょうが。

今年が会社法元年で、税理士試験での出題は、来年が最初です。
その意味でも、会社法会計は、きちんとやっておく必要があるでしょう。
それぞれの制度会計(会社法会計と証券取引法会計)の意義・種類・目的等について、簡単にまとめておかれるとよろしいのではないかと思います。

本ブログでは、制度会計におけるより具体的な取扱いについて、財務諸表をより具体的にとりあげる際にもう一度ふれる予定です。

制度会計の意義

「企業会計」や「財務会計」とは別に、「制度会計」という語が用いられることがあります。
「制度会計」とは、法律や規則等に準拠した会計をいい、そうでない会計は、非制度会計と呼ばれます。
「制度会計」を単に「財務会計」と同様の意味で用いる場合も少なくありません。

制度会計には、「金融商品取引法会計」、「会社法会計」、「税務会計」があります。
「税務会計」は、報告する相手先が国に限定されるため、以下の記述では基本的に触れることは多くありません。
制度会計のうち税理士試験の財務諸表論で重要性が高いのは、「会社法会計」です。

もっとも最近の一連の会計基準の変革を受けて、「会社法会計」と「証券取引法会計」は接近してきています。
逆に「税務会計」との距離は広がったといえるかもしれません。

(まとめ)
法律等に準拠した会計を「制度会計」といい、「会社法会計」、「証券取引法会計」、「税務会計」がある。
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