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・売上原価の意味
・商品勘定の処理
・分記法
・総記法(※)
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・売上原価対立(計上)法と二分法
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税理士試験 簿記論、財務諸表論、簿記検定の問題、学習方法等をアドバイス。
仕入時:(借)商 品100 (貸)現金預金100
販売時:(借)現金預金150 売 上150
売上原価100 商 品100
総記法は仕入時に、借方・原価で商品、販売時に、貸方・売価で商品と処理する方法です。
総記法は、期中は簡便(貸方に売価で商品)ですが、決算がわかりにくいです。
まあ、現実的な利用も考えににくいので、力技でも解ければいいのではないかという気がします。
総記法の決算整理では、商品販売益の金額をもって、
(借)商 品××× (貸)商品販売益×××
という仕訳を行います。
「決算整理前の商品勘定に仮に期末商品を貸方記入した場合の貸方差額」が商品販売益です。
上記で充分という気もしますが、その根拠も書いておきましょう。
商品販売益20=売上100−売上原価80
売上原価80=期首30+当期90−期末40
これを前提に、総記法の商品勘定の記入を考えてみると、
(借方)期首30+当期90
(貸方)売上100
この貸借差額(借方20)が、総記法における整理前の残高です。
これ(借方20)に期末40を貸方記入すると貸方20の残になり、これが商品販売益になる訳です。
この計算は、上記の貸方に期末を加えて、
(借方)期首30+当期90
(貸方)売上100+期末40
貸方から借方を引いた金額です。
これを並べると、
貸方(売上100+期末40)−借方(期首30+当期90)
式だけにして、
(売上100+期末40)−(期首30+当期90)
期末40ってのを、最後にもってきて、
(売上100)−(期首30+当期90)+期末40
手前のかっこの中に入れると、
(売上100)−(期首30+当期90−期末40)
って、なんの事はない、売上から売上原価を引いて販売益の計算をしているに過ぎません。
これは、算式よりも勘定で図解した方がわかりやすいかもしれません。
ただ、一度でいいので納得しておいて、後は、「期末商品を商品勘定の貸方に入れた貸方差額」、これでいいのではと思います。