収益認識に関する出題でした。

第一問
(1)形式
(2)内容
(3)特徴

(1)形式
問題の量は全部で5頁とやや多め。

構成は問1〜問3、設問形式は基準の穴埋め、択一、記述と幅広くなっています。

内容は単一の会計基準からのみの出題となっています。



(2)内容
問1 収益認識の基本原則

問2 収益認識の5ステップ

問3 一定期間にわたり充足される履行義務

問1と問2は、収益認識の基本原則と具体的収益認識の5ステップという極めて重要性の高い項目でした。

事前にも想定し易い項目だったといえるかもしれません。

これに対して問3は、一定期間にわたり充足される履行義務についての出題でした。

収益認識基準では、商品販売等では検収基準が原則とされますが、一定期間にわたり充足される履行義務には、進行基準的な取扱いが採用されています。

いわば検収基準が顧客視点であるのに対して、進行基準は企業視点である点が異なっています。

この進行基準的な取扱いに関する規定に関する出題です。



(3)特徴と今後の対策
出題のほぼすべてが「収益認識に関する会計基準」からでした。

適用指針や論点整理といった文書や純粋な理論からの出題がなく、今後の出題等でもその出題の中心が会計基準の本編と結論の背景(意見書)に重点を置く必要があることがわかります。

想定しやすい16項(基本原則)や17項(5ステップ)以外では、事前の準備がなくても日本語の意味から正解が絞れる選択肢もあります。

基本的な規定(16項や17項)はとにかくしっかりおさえる。

それ以外では単純な会計基準の暗記等よりも重要句を踏まえた読解に努めたいところではないでしょうか。

他の会計基準が出題される場合であっても同様の学習が望まれます。