(1)テーマ性
(2)用語
(3)計算と理論の融合

(1)テーマ性
第二問全体のテーマは「合致の原則」でした。

合致の原則を軸に第二問が組み立てられています。

冒頭の損益計算書原則は、収入と支出から損益計算を行うことを定めています。

収入と支出から損益計算を行うからこそ合致の原則が成り立ちます。

また、問2における為替予約の出題も合致の原則を前提とした出題といえるでしょう。

今までもこのような出題は多かったのですが、極めて明確に問題の中でも表明しているというのが大きな特徴です。

ちなみに67回第一問も合致の原則がテーマでした。

今後、このような形での出題が予想されます。



(2)用語
過去2年においても用語を答えさせる出題がなされています。

今回は「当期業績主義」を答えさせる出題でした。

単に時間の関係という気もしなくもありませんが、用語が入ってなければ話にならないといったことはあるかもしれません。

用語そのものが大事というよりは、解答時間の関係と用語が入っていなければといった程度の意味かもしれません。



(3)計算と理論の融合
計算問題とともに出題されるというのも過去2年と同様でした。

計算と理論の融合を図る意図があります。

もっとも財務諸表論はすでに半分が計算の出題であり、さらに計算を出題することでより高い効果が生まれるかは不明です。

会計士試験と近しい出題であることを伺わせます。