クリーン・サープラス関係に関する出題は過去5年で3回です。

昔よりも重要性が高くなりました。

一部の企業評価モデルによる場合(つまり投資家にとって)は、このクリーン・サープラス関係の成立は不可欠です。

いずれも異なる試験委員の出題になります。

(1)第66回(平成28年)第一問
(2)第67回(平成29年)第一問
(3)第70回(令和2年)第一問

(1)第66回(平成28年)第一問
ある期間における資本の増減(資本取引による増減を除く。)が当該期間の利益と等しくなる関係をクリーン・サープラス関係という。個別財務諸表と連結財務諸表のそれぞれにおけるクリーン・サープラス関係を説明しなさい。なお、連結財務諸表においては2種類のクリーン・サープラス関係が成立することに留意しながら解答すること。



(2)第67回(平成29年)第一問
短期的に損なわれることがあってもクリーン・サープラスの関係が長期的には維持されていることは、現行会計基準の主要な特徴の1つである。この点に関する以下の各問に答えなさい。
1.クリーン・サープラスの関係に係る以下の記述から最も適切なものを選び、記号で答えなさい。
 ア 資本剰余金と利益剰余金とが混同されず、両者が発生源泉別に区分されている状態をいう。
 イ 利益剰余金が唯一の処分原資とされ、資本剰余金の処分が禁じられている状態をいう。
 ウ 潜在的な負債を考慮してもなお純資産が正の値をとる状態をいう。
 エ 資本取引以外による純資産の増減が、期間損益に漏れなく反映されている状態をいう。

2.何を資本取引とみるかは、クリーン・サープラス関係が保たれているかどうかの判断と密接にかかわっている。そこで資本取引に該当しない取引として最も適切なものを選び、記号で答えなさい。
 ア 新規社債の発行
 イ 自己株式の取得
 ウ 現物出資
 エ ストック・オプションの行使による新株発行

3 当期純利益に係るクリーン・サープラスの関係を損なわない取引として最も適切なものを選び、記号で答えなさい。
 ア 個別財務諸表における「その他有価証券評価差額金」の純資産への直入
 イ 為替換算調整勘定の計上
 ウ 自己株式の消却
 エ 繰延ヘッジ損益の計上

4 仮に本来であれば経費(発生時費用処理)として処理すべき項目を、剰余金の分配として処理したとする。この処理が期間損益に及ぼす影響に係る以下の記述から最も適切なものを選び、記号で答えなさい。
 ア 本来の処理を行った場合とくらべて費用は過大計上となる。
 イ 本来の処理を行った場合とくらべて費用は過少計上となる。
 ウ 本来の処理を行った場合とくらべて費用はいったん過大計上となるものの、やがてその違いは解消される。
 エ 本欄の処理を行った場合と同種の費用が計上される。

5 その他有価証券を例として、リサイクリングはどのような手続か、なぜそれが必要とされるのかを説明しなさい。



(3)第70回(令和2年)第一問
⑵ 企業会計基準第25号第21項においては、次のように記述されている。これについて以下の各問に答えなさ い。
包括利益の表示によって提供される情報は、( A )が期待されるとともに、貸借対照表との連携を明示することを通じて、財務諸表の理解可能性と比較可能性を高め、また、国際的な会計基準とのコ ンバージェ ンスにも資するものと考えられる 。
�� 空欄( A )に当てはまる語句として最も適切なものを1つ選び、記号で答えなさ い。
 ア 会計基準設定主体が会計基準の策定を検討するのに役立つこと
 イ 債権者等の財務諸表利用者が企業の清算価値を評価するのに役立つこと
 ウ 投資家等の財務諸表利用者が企業の保有する資産の価値を評価するのに役立つこと
 エ 投資家等の財務諸表利用者が企業の本業に係る業績について検討するのに役立つこと
 オ 投資家等の財務諸表利用者が企業全体の事業活動について検討するのに役立つこ と

�� 下線を表す語句として最も適切なものを1つ選び、記号で答えなさ い。
 ア 総資産と包括利益とのクリーン・サープラ ス関係
 イ 総資産と当期純利益とのクリ ーン・サープラ ス関係
 ウ 当期純利益と包括利益とのクリーン・サープラ ス関係
 エ 純資産と包括利益とのクリーン・サープラス関係
 オ 純資産とその他の包括利益と のクリーン・サープラ ス関係

�� 「 クリーン・サープラス関係」とはどのような関係を意味するのかを説明し なさ い。




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