簿記論に続いて財務諸表論のスケジュールも考えてみました。

簿記論との並行を前提に理論だけを考えています。

おっと、その前に過去の出題傾向が最も重要です。

まだの方はこちらからどうぞ。

今年の本試験を踏まえた「出題傾向と対策」

簿記論と同様に次の3つに分けて考えました。

(1)基礎期(9月〜3月)

(2)応用期(4月〜5月)

(3)実践期(6月〜7月)



(1)基礎期<9月〜3月>

『基本書』(財務会計講義〈第13版〉)を自分で組んだスケジュールに沿って読んでいきましょう。

大きな柱は2つ、「通読」と「精読」です(「財務会計講義を読もう!の予告」参照)。

まずはスキマ時間を見つけて少しずつ気ままに読んでいきましょう(通読)。

それと並行してじっくり読んでいく(熟読)。

私は移動時は通読、会計法規集等の材料も必要なので自宅では熟読ということが多かったように思います。

合わせて「会計基準を読もう!」を利用して会計基準も読みましょう。

会計人コース等で学習方法や改正論点の補完もお忘れなく。


ざっくりとした『熟読』のスケージュールを示しておきます。

それ以外にも『通読』でグルグルですよ。

第4章はすごく大事なのでここを起点にするのもオススメです。

<9月>
第1章
第2章
第3章:企業会計原則第一、概フレ第1章・第2章(第3章・第4章は随時)

<10月>
第4章:企業会計原則第二
第5章:金融商品基準(目的、範囲、発生消滅の認識、ヘッジ会計)、連結CF基準

<11月>
第6章:工事契約基準、金融商品基準(金銭債権)
第7章:棚卸資産基準

<12月>
第8章:減損会計基準、リース基準
第9章:研究開発費基準、繰延資産の当面の取扱い

<1月>
第10章:税効果会計基準、退職給付基準、資産除去債務基準

<2月>
第11章:純資産基準、株主資本等基準、自己株式基準、企業結合基準、事業分離基準

<3月>
第12章:包括利益基準、過年度遡及修正基準、四半期財務諸表基準
第13章:連結財務諸表基準、持分法基準
第14章:外貨建取基準

それぞれの章の終りに「解答のない問題」にチャレンジしてみてください。


(2)応用期<4月〜5月>

この時期に威力を発揮するのが理論のまとめ解き。

まとめ解きは基本書の熟読完了を待たずに基礎期の学習と並行してはじめても結構です。

基本書や基準の読み込みの精度によりますが、小さいまとめ解き(3問位)をいったん挟んだ方がいいかもしれません。

それほど効果があると思います。

理論のまとめ解きと基礎期の取りこぼしをこの時期に補完しましょう。

昨年のものですが、こんな感じです。

理論のまとめ解きのまとめ


(3)実践期

実際に時間を図って本試験レベルの問題を解きましょう。

ここでは実際の本試験問題を想定し20分程度の問題を数多く解くことが重要です。

もちろん事後の基本書・法規集チェックをお忘れなく!



実際に重要なのは(1)と(2)だと思います。

ここをしっかりやっておかないで(3)にいってもそこからあまり伸びません。

まずは基礎的な項目を死ぬほどやることが重要です(これは独学、通学を問いませんが)。

独学の方のための財務諸表論スケジュールでした。