分かりにくいと大評判の「ヘッジ会計」。

しかし、分かりにくいのは前提である「デリバティブ」であってヘッジ会計ではありません。

むしろデリバティブの内容さえわかれば、ヘッジ会計の基本は簡単です。

ええ、簡単ですよ。
今回は2つのヘッジ会計、つまり「繰延ヘッジ会計」と「時価ヘッジ会計」の意味をとることに専念します。

以前も何度か書き始めては失敗していますが、きっと散漫なのがいかんのですよ。

その反省も踏まえて、今回は、会計処理の意味をとるために必要な範囲という限定のもとでデリバティブ、そしてヘッジ会計の話をすすめていきます。


まずは、「ヘッジ」のごく簡単な意味をみておきましょう。

ヘッジは、ごく簡単にいうと「損失の回避」を意味します。


たとえば明日、野外のイベントに行く。

でも雨が降ったら中止。

雨が降って一日中ボーっとしてるのもイヤなので(←勉強しろって話ですが)、映画のDVDを借りる(買う)。

こうしておけば、雨が降っていや(損)な状態でも映画を見ることができます。

イベント中止という損失?があっても映画を観ることでよしとしようってことですね。

いわばこんな行為がヘッジ的な行為です。

この場合の損失?が生ずる可能性があるイベントを「ヘッジ対象」といい、その回避手段である映画を「ヘッジ手段」といいます。


ヘッジ会計にいうヘッジ取引は、もちろんイベントに行けない損失が対象ではありません。

ヘッジ会計で登場する損失は、相場の変動等でもたらされる損失を指します。

たとえば株を持っていて時価が下がるとイヤってケースですね。

株の時価が下がっても困らないように手を打つ(損失を回避する)のが「ヘッジ取引」です。


じゃあどうすればいいかの方法は色々ありますが、その手段として利用されるのが「デリバティブ」です。

そのデリバティブが何かが次の課題です。



繰延ヘッジ会計と時価ヘッジ会計(2)