分配可能額=直近の期末剰余金の額
      −分配可能額からの控除額
      ±効力発生日までの株主資本の計数の変動額


今回は効力発生日までの株主資本の計数の変動額のうち、配当等に関連する項目をみておきましょう。
会社法では年に複数回の配当が可能です。

前期末から配当をした。

さらに配当をする。

その場合には前回に配当をした分の分配可能額は減らないとおかしいです。

配当に伴い準備金(資本準備金・利益準備金)を計上していればこれも控除します。


(1)前期末後の剰余金の配当により、剰余金が減少した場合
 ……減少額を分配可能額から減算

(2)前期末後の剰余金の配当に伴い準備金を計上した場合
 ……計上額を分配可能額から減算


まとめると「前期末後の剰余金の配当……剰余金の減=配当・準備金の計上→減算」です。

いずれも剰余金の動きと同じことをすればよいだけです。


念のため仕訳で確認しておきましょう。

前期末:現金預金300 資本金100 繰越利益剰余金200

前期末直後の分配可能額は剰余金(繰越利益剰余金)200です。


第1回配当 100

(借)繰越利益剰余金110 (貸)未払配当金100
                 利益準備金 10

(借)未払配当金100 (貸)現金預金 100

第1回配当直後:現金預金200 資本金100 利益準備金10 繰越利益剰余金90

第1回配当直後の分配可能額は、前期末剰余金100−配当100−利益準備金計上額10=90

何のことはない剰余金の動きと全く一緒です。



分配可能額の計算(10)



分配可能額の計算(1)