ベストセラー脳が冴える15の習慣の続編ですね。

著者は脳神経外科のお医者さん。

覚醒を高め、思考を整える勉強法です(←サブタイトルまんまやん)。

ちょっと具体的に気になる箇所を拾ってみました。


一つは、まとめノートに関する記述です。

著者のまとめノートは学生時代も友人にも評判がよかったそうです。

どんなことに気を使っていたのでしょうか。

『まとめノート』をつくる上で、私が特に大切にしていたのは、「必ず自分なりの言葉でまとめる」ということです。(79頁)


「まとめノート」に関する記述はかなり長く、参考になります。

資格試験ではテキスト等がよくまとまっています。

それを丸写ししたような「まとめノート」は時間のムダに終わるケースが少なくないかもしれません。

しかし、計算の取扱いをコンパクトにまとめたり(できるだけ短く)、理論を自分なりの表現に変えたりすることは、かえって記憶の定着に役立つハズ。

そのことの意味を著者は次のように語っています。

テキストに書いてあることや先生の話を丸写しするだけなら、認識さえしていればできます(それはそれで大事なことです)が、自分なりの言葉に変換してまとめることは、解釈していなければできません。(83頁)


ノートを綺麗にまとめ過ぎる(時間をかけ過ぎる)ことは禁物ですが、短くまとめることには大きな効用がありそうです。



もう一点が基礎の重要性。

基礎の反復を蔑ろにして、『なんとかわかる」という程度で次の段階に進んでいこうとする人は、応用的な要素が増えれば増えるほど、意識的に操作しなければならない部分が大きくなっていくので、思考が続かない。枝葉の部分まで考えることに脳が耐えられなくなっていくと思います。(127頁)


著者が勉強ではとてもかなわないという友人の勉強法が、「教科書を13回、繰り返し勉強する」という方法だったそうです。

やはり大事なのは基礎なんでしょうね。

皆さんも「スリー・ステップ式財表理論パーフェクトNavi」を130回繰り返すということでよろしくお願いいたします(←10倍に増えとるがな)。


この他にも脳が冴える勉強法について盛りだくさん。

今のままで成果が感じられない方は、本書を読んで勉強法を見直してみてはいかがでしょうか?