その他資本剰余金の処分による配当を受けた側の取扱いです。
その他資本剰余金からの配当は、収益計上ではなく、資産(投資有価証券等)の帳簿価額を減額処理します。


(借)現金預金×× (貸)投資有価証券××


支払側が過去の留保利益ではなく、払込資本から配当をしたときには、その支払側の原資に合わせるという理屈ですね。


もっとも持っているのが売買目的有価証券なら収益計上です。


(借)現金預金×× (貸)受取配当金など××


売買目的有価証券は、決算時に時価で評価して、その評価差額が損益に計上されます。

企業が配当すれば、その分の株価は下落するハズ。

期末に時価評価するときと同じ損益にしようって感じでしょうか。


【まとめ】

(1)繰越利益剰余金からの配当

すべて収益計上

(2)その他資本剰余金からの配当

売買目的有価証券以外 ⇒ 資産の帳簿価額の減額

売買目的有価証券 ⇒ 収益計上




ちょっと面白いのが、その他資本剰余金の処分による配当の簿価減額処理の根拠でしょう。

その他資本剰余金の処分による配当を受けた株主の会計処理(企業会計基準適用指針第3号)には、13項にその記述があります。

興味のある方はぜひご一読ください。

かなり深いですよ〜。

猛者(?)はぜひ。