いよいよ本試験まであと3月。

受験の申込もそろそろですね。

答練期を迎えてどのようにすごすべきか考えてみました。
まずは、答練との付き合い方です。

(1)はじめて解くとき

ざっくりとした模試等への対処ですが、はじめて解くときは、制限時間でもっとも点数効果の高い解き方をめざしましょう。

時間配分は、点数に比例させるのがもっとも有効なハズ。

各問でできる箇所とできない箇所を見極める練習が大事です。

できない箇所に時間をかけてはいけません。

1つの項目に2分考えたら(考えこんでると思ったら)いさぎよくその項目はとばしましょう(自分なりの対処法があればそれで対処してください)。

できると思っても対点数効率が低い箇所(難しい・時間がかかりそう)を飛ばすこともこころがけましょう。

その上で、解けるハズだけど解けなかった箇所、逆に解けないのに時間をかけてしまった箇所を事後によく検討しましょう(←これ大事!)。

たくさんあり過ぎてという方でも両者(やるべきだった、やらない方がよかった)を最低2個だけは必ず拾うなんてのはどうでしょうか?

イヤになって放り出してはダメです。

2個ですよ。

2個。

取捨選択の事後の検討を重ねることで少しずつ上手になっていくハズです。

必ずしも項目での判断に頼るのはやめましょう。

常に同じ項目を飛ばしていると簡単な問題でもできなくなったり、やがては判断を間違えることも多くなるハズです。

あくまでも初見の具体的な問題の具体的な項目を見ての相対的な判断です(だから難しいんですが)。



(2)解きなおし

解きなおしで2時間にこだわる必要はないでしょう。

大事な2時間は、初見の問題での2時間のみです。

解きなおしは各問バラバラでかまいません。

むしろ苦手な項目や点数の低かった問題等は類似の個別問題や総合問題と合わせて、短期間(数日)でまとめて解いた方が学習効率は明らかにいいです。

苦手を感じたら項目ごとのまとめ解きをしましょう。

答練の回数順の2時間ごとの解きなおしは、かなり効率が悪いです。

個別問題同様、内容ごとのまとめ解きをしましょう。

各問ごとに最終値まで解きなおすかどうかは難易度に応じて決めて、最終値まで解きなおすべき問題(基礎的な問題)は最終値まで解くことが大事です。

最終値まで解かなくてよいと指示があった問題は、ほどほどにしましょう。

あまりに鬼畜な問題をムリに解けるようにしても別の鬼畜な問題が解けるようになるとは限らないからです。



直前期の学習は、答練をうけつつ基礎的な個別項目の拡充を図ることにつきると思います。

以下、今、何を学習すべきかを考えてみました。


(1)何をすべきかが決まっている方

雑音に惑わされず、それをしてください。

ただ、結果をみながらの微調整は常にこころがけましょう。


(2)何をするかほぼ決まっている方

基本的には、自分の信じる道をいくのがよいと思います。

ただ、直前期の模試の洗礼を受けるとどうしても方向がブレがちです。

でも、基礎的な項目の習熟度を増すこと。

まずはそれが重要です。

基礎的な項目の習熟度が低いまま模試の解きなおしばかりしていても点数の伸びにつながるとは限りません。

模試はあくまでも課題を見つけるためのものという位の位置づけでかまわないと思います。


(3)何をしてよいかわからない方

たぶん基礎的な個別項目の習熟が低いです。

答練前の基礎的な総合問題を最終値まで解きなおしていますか?

基礎的な個別問題をいやになるくらい解きなおしていますか?

このいずれかあるいは両者が欠けているハズです。

答練を受けるのと並行して(答練は点数が低くても必ず受けてください)個別や総合の解きなおしに力を入れましょう。

個別問題は、問題集をハジから解くのではなく、分野をしぼったまとめ解きをしましょう。

数日内(場合によってはその日のうち)にとき直す。

基礎的な問題のとき直しは必ず最終値までです。

そのときにこころがけたいのは、解答手順を繰り返すのではなく、自分の知識で解答する感じです。

ちょっとわかりにくいですが、手順をただ反復するだけでは、その問題と同じような問題が出たときしか解けません。

実際の本試験は、ちょっと違う問題が必ずでます。

必ずです。

そのときに必要なのは、反復して定着させた「手順」ではなく、反復して定着させた「知識」だからです。



本試験まで3月をきりました。

ここからの1〜2月がたぶん一年間の中で一番大事です。

ええ、大事です。

はりきってまいりましょう!!