概念フレームワーク、読んでますか?

今回は、利用の事実に着目した費用の測定についてです。
(1)意味

利用の事実に着目した費用の測定は、資産の消費や価値の減耗に基づいて費用をとらえる方法です。

有形固定資産の減価償却や消耗品の費用配分を考えるとよいでしょう。


(2)測定値

費用の額は、資産の減少額で測定されます。

(借)減価償却費×× (貸)備  品××


全部が消費されてしまう場合は、原始取得原価でそのまま測定されます。

(借)消耗品費×× (貸)現金預金××



(3)繰延費用の計上

一般的には費用でも資産計上される場合がありました。

繰延資産です(企業会計原則注15参照)。

財・サービスが消費されていても、資産の定義と認識測定の要件を充足すれば、資産として計上されることもあります。



(4)費用配分

資産の取得原価(原始取得原価)を利用期間に配分するのが「費用配分」です。

費用配分の典型が固定資産の「減価償却」です。

減価償却は、固定資産の取得原価の計画的・規則的な費用配分です。

なお、減価償却の計算には耐用年数や残存価額に見積りが不可欠です。

見積りの誤りが判明したらこれを補正する必要があります。


そうだ、会計基準を読もう!(利用で費用を測定するのは費用配分のケースです)



会計基準を読もう!!<目次>