合格に必要なのは、「やる気」と「やり方」。

こんな簿記ばっかブログをご覧いただく皆さんのやる気は満々のハズ。

あとは「やり方」ですね。
この「やり方」というのがちょっと説明が難しいです。

必ずしも、画一的な方法を意味しているわけではありません。

各人の環境、能力等をムシしたベストな固有のやり方があるわけではないのです。

やや抽象的にいうとすれば、「長期的な効果が自分で確認できる方法」がベストだと思います。

とはいうものの税理士試験の標準的な科目学習期間は長いです。

今から本試験まででも4月あります。

そこまでをはじめから想定するというのは(できればいいですが)なかなか難しいでしょう。

そこで短期に陥らず、事後の補正も可能な1月後を想定してみて学習に取り組むというのがよいのではないでしょうか。



個別問題など短期的にできるようにすることはそれほど難しくありません。

ええ、力技ですよ。

ただ、経験的にも力技はもちません。

忘れちゃうんですね。

むしろ大事なのは、それを長期にわたって維持すること。

その期間のイメージを1月においてみては?というのが趣旨です。

1月をイメージして学習に取り組んでいれば、取り組み方も少し変るのではないでしょうか。

そう、長期的に記憶に残そうとするハズです。



長期的に記憶に残す方法は2つです。

ひとつは繰り返すこと。

それが短期的な記憶であっても一定以上(一概にはいえません)の頻度で繰り返していれば記憶は定着します。

しかし、簿記論1科目といえども繰り返しのみに依存するのはかなり危険です。

それは、応用がきかない可能性が高いこととかなり膨大な量の演習をこなさなければならない点です。



もう一つは、これまでの自分の生きた知識とつなげることです。

むろん理想的には、きちんと対象を理解することでしょう。

ただ、ここのハードルを極端に上げすぎると範囲が終わらない等の問題があるのでそことの見合いが大事でしょう。

できるだけ理解を伴った学習を行うことをすすめるのは、その方が長期的な記憶に残ることが多く、学習期間の長い資格試験では合理的だからです。



極論をすれば、記憶か、理解かということになるでしょうか。

どちらかでまっしぐらということではありません。

両方、必要です。

むしろ自分の苦手にしている方に目を向ける必要があるかもしれません。

その方が伸びる余地が高いからです。

それぞれには特徴があり、その特徴を見極めたうえで、その判断を1月後にこなせるかを想定して行う。

今、できるようにすることとやや異なるであろうアプローチを考えてみるとよいかもしれません。




今、学習していることが1月後にも残せるか。

今、解いた問題が1月後にも解けるか。

そんな視点での学習をぜひこころがけてみてください。