概念フレームワーク、読んでますか?

今回は、市場価格の定義と分類についてです。
簡単に市場価格の「定義」とその「わけ方」をみておきましょう。

まずは、定義です。

市場価格は、「市場で成立している価格」です。

市場は、「売買の行われる場所」です。

株式であれば、東京証券取引所などの証券取引所が「市場」ですね。

ごく一般にイメージするものでは、小売店も市場です。

小売市場なんていいますね。

この場合は、小売店の集合を考えるとよいでしょうか。

この他に卸売市場なんてのもあります。

生鮮食料品なんかは、<地名>市場なんてもがよくあります。

築地(市場)をイメージするとよいかもしれません。

つまりは、単に市場といっても、株式市場、小売市場、卸売市場等の異なる種類があることになります。



概念フレームワークでは、3つの意味での市場を次のように整理しています。

まず、市場の考え方を2つに分けました。

市場が二重になっている場合と1つの場合です。

正確には、(1)購買市場と売却市場とに区別される場合と、(2)されない場合です。


(1)購買市場と売却市場とが区別される場合

これは、いわばプロと素人が区別される場合ですね。

この場合の購買市場が築地市場(卸売市場)です。

売却市場が小売市場(小売店の集まり)です。


(2)購買市場と売却市場とが区別されない場合

こちらはプロと素人が区別されない市場です。

証券取引所等の株式市場が典型ですね。


このような市場の分け方について、簡単に整理しておきましょう。



続いて「市場価格」と「時価」との関係について少し。

会計基準では、「時価」の方が広い意味で使われています。

「時価」には市場で成立した金額(市場価格)以外に合理的に算定された金額なんかが含まれます。


まずは、時価の意味とそのわけ方を簡単に整理しておきましょう。


そうだ、会計基準を読もう!(市場には、複数の市場と1コの市場があります)



会計基準を読もう!!<目次>