概念フレームワーク、読んでますか?

今回は、取得原価の定義についてです。
まずは、8項をみておきましょう。

取得原価とは、資産取得の際に支払われた現金もしくは現金同等物の金額、または取得のために犠牲にされた財やサービスの公正な金額をいう。


たとえば、備品を現金で取得した場合の仕訳は次のとおりです。


(借)備品××× (貸)現金×××


備品の取得原価は、「貸方の現金」で測定されるってことですね。

このような意味での取得原価は「原始取得原価」ともいいます。



備品の取得原価は、減価償却により、各期に費用として配分されます。

原始取得原価のうち費用(減価償却費)として配分された残りが未償却原価です。

簿記では、未償却残高ということが多いでしょうか。

要は帳簿価額ですね。

この未償却原価は、もちろん原始取得原価を基礎にしています。

その意味で、未償却原価も取得原価の仲間です。


取得原価(広義)→取得原価(狭義=原始取得原価)、未償却原価



まずは、取得原価の意味を整理しておきましょう。


そうだ、会計基準を読もう!(取得原価には、原始取得原価と未償却原価があるんだ)



会計基準を読もう!!<目次>