概念フレームワーク、読んでますか?

今回は、リスクからの解放についてです。
第23項をあげておきましょう。

この概念フレームワークでは、純利益を定義する上で、「投資のリスクから解放された」という表現を用いている。投資のリスクとは、投資の成果の不確実性であるから、成果が事実となれば、それはリスクから解放されることになる。投資家が求めているのは、投資にあたって期待された成果に対して、どれだけ実際の成果が得られたのかについての情報である。



概念フレームワークでは、あちこちに「リスクからの解放」の考え方が出てきます。

投資のリスクは、投資の成果の不確定性。

投資をした結果がわかんないってことです。

リスクからの解放は、不確定・不確実性からの解放です。

不確定・確実の「不」がとれて確定・確実になるってことですね。


そもそもキャッシュは確実です。

現金100円は、少なくとも額面で100円です(あたりまえか)。

このカチカチな(確実な価値を有する)現金を株に変えるとか、商品を買うとか、賃貸不動産に変える行為が投資です。

不確実だけど、自分では将来、よりもうかると思って投資するのでしょう。

もちろん損をするかもしれません。

投資行為の結果(成果)は後にならないとわかりません。

投資物件から得られる将来の成果は不確実です。

このように確実な資産(現金)と不確実な資産(株等)との交換が投資といえるでしょう。

その株を売却すれば、確実な現金になって戻ってきます。

株(不確実)が現金(確実)に変る。

極めて一般的には、キャッシュの獲得をもって、投資のリスクからの解放を確認することができます。



成果の期待が現実になった段階で利益(収益−費用)を認識する考え方がリスクからの解放です。

まずは、リスクからの解放の簡単な考え方をつかんでおきましょう。



そうだ、会計基準を読もう!(不確実性からの解放がリスクからの解放!)



会計基準を読もう!<目次>