包括利益基準、読んでますか?
純資産の変動額が包括利益です。
この包括利益を財務諸表に表示する目的は何でしょうか。
純資産の変動額が包括利益です。
この包括利益を財務諸表に表示する目的は何でしょうか。
基準では、包括利益表示の目的を純資産の変動を報告することにあるとしています。
もう少し具体的には、次の3つを指摘しています。
(1)企業全体の事業活動についての検討に役立つ
包括利益は、純資産の変動額です。
純資産は、資産と負債の差額であり、この純資産の変動は、いわば企業全体の価値の変動を意味します。
包括利益を表示することで、企業全体がみえる部分があるといった感じでしょうか。
もっとも極めて重要な留意点があります。
それは、これまでの代表的な利益である純利益との関係です。
概念フレームワークで重視している利益は、包括利益ではなく、純利益でした。
包括利益基準でもこの立場を踏襲しています。
つまり、包括利益をもっとも重要な利益指標とはしていないのです。
あくまでも当期純利益とあわせて表示することで情報として全体的な有用性が高まるというのが基準の立場です。
この指摘は、極めて重要です。
(2)貸借対照表との連携を明示することを通じて、財務諸表の理解可能性と比較可能性を高める
純資産の変動額が包括利益です。
基準では、この包括利益を示すことで貸借対照表との連携が明確になると考えています。
包括利益の表示で、貸借対照表と利益の連携が明確になり、財務諸表の理解が可能になり、比較可能性が高まる。
純資産の変動額が包括利益であるこことが、財務諸表に示されれば、利益と貸借対照表との関係はよりはっきりします。
資本の変動が利益と一致する関係は、クリーン・サープラス関係と呼ばれます。
このクリーン・サープラス関係(この場合は純資産と包括利益)を財務諸表に明示しようというのが包括利益基準のネライといえるでしょう。
(3)コンバージェンスに資する
国際的な基準でも包括利益が表示されています。
国際的な基準とのコンバージェンス(収れん)の立場からも包括利益を表示しといた方がよいでしょう。
もっとも最近は、どの基準でもこのコンバージェンスがあげられますので、逆にこれを試験的に書かせることは少ない気がしますが。
そうだ、会計基準を読もう!(包括利益は、当期純利益と併せて示すことで情報の全体的な有用性が高まるんだ)
・会計基準を読もう!<目次>
もう少し具体的には、次の3つを指摘しています。
(1)企業全体の事業活動についての検討に役立つ
(2)貸借対照表との連携を明示することを通じて、財務諸表の理解可能性と比較可能性を高める
(3)コンバージェンスに資する
(1)企業全体の事業活動についての検討に役立つ
包括利益は、純資産の変動額です。
純資産は、資産と負債の差額であり、この純資産の変動は、いわば企業全体の価値の変動を意味します。
包括利益を表示することで、企業全体がみえる部分があるといった感じでしょうか。
もっとも極めて重要な留意点があります。
それは、これまでの代表的な利益である純利益との関係です。
概念フレームワークで重視している利益は、包括利益ではなく、純利益でした。
包括利益基準でもこの立場を踏襲しています。
つまり、包括利益をもっとも重要な利益指標とはしていないのです。
あくまでも当期純利益とあわせて表示することで情報として全体的な有用性が高まるというのが基準の立場です。
この指摘は、極めて重要です。
(2)貸借対照表との連携を明示することを通じて、財務諸表の理解可能性と比較可能性を高める
純資産の変動額が包括利益です。
基準では、この包括利益を示すことで貸借対照表との連携が明確になると考えています。
包括利益の表示で、貸借対照表と利益の連携が明確になり、財務諸表の理解が可能になり、比較可能性が高まる。
純資産の変動額が包括利益であるこことが、財務諸表に示されれば、利益と貸借対照表との関係はよりはっきりします。
資本の変動が利益と一致する関係は、クリーン・サープラス関係と呼ばれます。
このクリーン・サープラス関係(この場合は純資産と包括利益)を財務諸表に明示しようというのが包括利益基準のネライといえるでしょう。
(3)コンバージェンスに資する
国際的な基準でも包括利益が表示されています。
国際的な基準とのコンバージェンス(収れん)の立場からも包括利益を表示しといた方がよいでしょう。
もっとも最近は、どの基準でもこのコンバージェンスがあげられますので、逆にこれを試験的に書かせることは少ない気がしますが。
そうだ、会計基準を読もう!(包括利益は、当期純利益と併せて示すことで情報の全体的な有用性が高まるんだ)
・会計基準を読もう!<目次>
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