一般的な問題集等の採点箇所には、同じような点数が均一にふられています。

しかし、実際の本試験の採点では、一部の解答箇所により高い配点がふられることがあると言われます。

このような偏った配点を「傾斜配点」といいます。
税理士試験の採点に関するうわさ話には、ホントか?と思うようなマユツバな話から耳を傾けた方がいいかなというレベルのものまで様々なものがあります。

税理士試験では、実際には、あくまでも出題者に一任しているようで、その真偽を明らかにすることは難しいかもしれません。

採点等が出題者一任であれば、「過去の特定の出題者」がしたことが常に同じようになされるとは限らないからです。

ごく一般的な採点方法をとった場合に傾斜配点はあるのか?

あるとするならどのような対処を行うべきなのか?

ただ、こんな視点では考えておくべきでしょう。



税理士試験の合格率は多少のバラつきはあるもののおおむね10%ちょい前後です。

このことから採点時にも上位10%程度を選別できるような作問、配点基準の作成を行うハズでしょう。

余りに簡単な問題で受験生の半分が満点。

これはヤバイです。

これは避けなければなりません。

とすると一次的には、やや低めにバラつくように作問、配点基準の作成を行い、事後に底上げ調整を行うことが、予想されます。

この場合の底上げの方法としては、均一に底上げするケースと傾斜配点が考えられます。

どちらが多い等はわかりません。

配点箇所が少ないと均一の底上げがうまくいかない場合もあるかもしれません。

傾斜配点の可能性はあると考える方が自然でしょう。



実際の傾斜配点はどのように行われるのでしょうか。

作問、配点基準を厳しく行うとすると傾斜がかかるのは、受験生の出来の悪い部分ではなく、よい部分のハズです。

つまりは多くの受験生の出来のよい箇所に多くの配点がふられる可能性があるわけです。

受験生の対処としては、他の受験生が出来ているであろう箇所の正解が求められる所以です。

他の受験生が出来ているであろう箇所は、より基本的であり、難易度がさほど高くない部分です。

つまりは、とても難しくて皆ができない部分が配点はさほど大きくなく、簡単な部分の配点が大きくなる可能性があるわけです。

受験戦略としてもより基本的な部分の精度を上げることは極めて有効なことがわかるでしょう。

このことは基礎期で基礎が重要であり、答練期でも基礎が重要なことを示唆しています。



と、基礎が大事でそこしっかりねという結論でした。

いや、ホントに大事です。

マジです。