退職給付債務とは、一定の期間にわたり( ア )したこと等の事由に基づいて、退職以後に従業員に支給される給付(以下「退職給付」という。)のうち認識時点までに( イ )していると認められるものをいい、( ウ )により測定される。
ア 労働を提供
イ 発生
ウ 割引計算


(会計基準)
退職給付に係る会計基準一1


(コメント)
退職給付債務の意義に関する規定です。

スタートといってもよい規定ですのでしっかりと読みたいところです。

平成17年に出題された論点にかかる部分ですが、基準では退職給付を賃金の後払いと考えています。

将来の退職給付の全額が退職給付債務を構成するのではなく、認識時点(当期)までの労働にかかる部分、つまり「発生した」部分が退職給付債務になります。

将来の退職金が300万円として、30年間の勤務が予定され、当期末までの期間が20年であれば、300万円×20年÷30年という金額を割引計算して退職給付債務を計算する点に注意しましょう。