自己創設のれんはわかりにくいですね。

ざっくり考えてみました。

自己創設のれんは、現行制度上、認められていませんので、会計基準を学習しているだけではなかなか理解が深まりません。

基礎的な考え方を理解して、関連する概念フレームワークの規定を読んだりするとよいでしょう。



固定資産で考えた場合、のれんは、時価をこえる使用価値でした。

使用価値は、その資産を使用することによる価値で、通常は、将来キャッシュ・フローを一定の割引率で割り引いて測定します。

使用価値=時価+のれん

こういってもよいです。


企業で考えた場合、のれんは、個別純資産の時価を超える企業価値です。

企業価値=時価+のれん

この「のれん」が自己創設のれんです。

企業価値と個別財産との差額といってもよいでしょうか。

例えばタクシー会社を営むとしてタクシーを新車300万円で購入します。

そのタクシーに働いてもらって稼げる金額(から経費を引いた金額)を現在価値に割り引いた金額が企業価値です。

仮に企業価値が450万円とすれば、自己創設のれんは150万円です。

この150万円は現行制度上、資産として計上されません。



現行の制度上ののれんの取り扱いは、いわゆる買入のれんは計上するけれど、自己創設のれんは計上しません。

買入のれんは対価を支払って取得するのれんです。

自己創設のれんは、対価を支払わず、自然発生的に形成されたのれんです。

概念フレームワークでは、自己創設のれんは、資産の定義は満たすものの、財務報告の目的に反するのでこれを計上しないこととされています(第3章注14)。

まずは、のれんの意味、そして自己創設のれんの意味を簡単に考えておきましょう。