勉強方法は人さまざまでこれで完璧などという具体的な方法はないといえるでしょう。

これまでの学習の進捗に手ごたえを感じている方は、その学習方法でがんばりましょう(微調整は必要です)。

やや「?」の方は、ぜひ参考にしてみてください。

これだけでも注意していれば、かなり学習効率が違うハズです。
(1)必ず書くこと

(2)内容や分野をまとめて学習すること



(1)書く

計算・理論に共通しますが、記憶に残すには、出力がとても重要です。

いわゆるインプット(読む、聞く)だけを繰り返しても、記憶にはなかなか定着しません。

アウトプット(書く、話す)が、記憶の定着のカギをにぎっているのです。

計算ではそんな自覚が持てるのではないでしょうか。

しかし、受講生を見ていて「あれっ」と思うことがあるのが理論です。

計算では知識を問題を解くことで確認しています。

それが記憶の定着にも効果が大きいことを自覚できるでしょう。

ところが理論になるとガラリと様子が変わってしまうケースが少なくないのです。

そう、丸暗記です。

理論も、計算も基本的な学習の仕方に変わりがあるわけではありません。

テキストを読み、講義を聴き、問題を解く。

基本的には何も変わらないハズです。

理論と計算で学習の仕方が急激に変わってしまうとすれば、そこに問題があるといえるでしょう。



計算では個別問題をたくさん解いて、総合問題も解く。

でも、理論ではいきなり問題の答えを覚えだしてしまう。

これは計算でいうと総合問題の解答手順を覚えるのに近いでしょう。

これではその問題はよくても類似問題程度でも歯が立ちません。

簿記2級くらいまでならその延長でも合格可能でしょうが、税理士試験では難しいです。

小さな理論問題でもよいので実際に自分で解答してみる。

そしてその解答を覚えるのではなく、自分の解答をちょっとだけよい方向に修正していく。

100%の模範解答を横スベリさせてはいけません。

自分が10%しかできてないのに横スベリさせた100%の解答はその後、ほとんど使い物にならないハズです。

自分が使いこなせていないレベルの完成された文章に変化をつけることは難しいハズです。

苦しくても自分の10%の解答をあと10%程度引き上げることを考えるべきでしょう。

模範解答の50%程度に引き上げることができれば、たぶんそれで受かります。

これは50%の解答を覚えることとはまるで違います。

計算でやっていること(小さな知識の積み重ねで解答できるようにする)を理論でも地味に繰り返すことが大事なのです。

大きすぎる文章等を丸のみにしないこと。

ちょっとずつのアウトプットをこころがけながら学習をすすめましょう。



(2)まとめて学習する

経験的にも個別問題集を端っこから解くよりも、ある程度の分野ごとのまとまりを考えて解いていく方が効率がよいです。

これはかなり効率が違います。

論点を絞った学習は理論・計算ともにとても有効です。

計算であれば、同一論点の問題を同じ日にたて続けに解く。

理論も同一論点の問題を同じ日にたて続けに解く(同じか)。

そんなまとめ解きを意識して行うかどうかで学習効果はかなり異なります。

ゴールデンウィークに怒涛のまとめ解き、ぜひ実行してみてください。




いよいよ直前期が迫ってきました。

上記(1)と(2)を踏まえると、理論・計算ともに分野をしぼりつつ、問題を解くスタイルが有効といえそうです。

試験まで3ヶ月。

これからの学習が合否を決めます。

今一度、気合を入れなおして、がんばってまいりましょう!!