そういえばこんなコーナーがありました。

日ごろ教えてばかりいる(好きなんですけどね)講師が、たまには教えてというコーナーです。

今回は、公社債の端数利息(経過利息)についてです。



公社債を売買するときに前の持ち主に払う利息の計算方法です。


額面×年利×経過日数(前の利払日の翌日から売買日)÷365=経過利息


一般の簿記の本にはこうありますが、これはおかしくないでしょうか?

1年は365日で、通常の社債の利払いは年2回です。

1回の利息は、額面×年利÷2と計算されているハズです。

それぞれの利息の基礎になっている日数は、実日数(例えば182日)になるのではないでしょうか。

その182日とかを基礎に経過利息も計算すべきではないでしょうか。


以前、そう思って調べたんですが、それに準じた計算を実際には行っていると記憶しています。

ところが、自分で何をどう調べたかの記憶がなくなってしまいました。

ネットではわからず、本を見た気がするのですが、どの本だったのかの記憶がありません。

もうかなり以前のことで方式が変っているかもしれません。

ちなみに簿記論では日数計算をさせる出題をほとんどみかけませんが、日商2級では出ているようです。

簡便な月割計算が実際と異なるというのはやむを得ないと思うのですが、面倒な日数計算をやっている割に実際と違っているというのではなんか納得がいきません。


実際の端数利息の計算をご存知の方がいらっしゃいましたらお教え願えないでしょうか。

また、このことに関する噂等でもかまいません。

どうかよろしくお願い致します。

(解決編)
その後あっさりと解決しました。

買手が売手に支払う経過利息については、365日を基準に行っているようです(実際には額面100円あたりの金額を算出し、端数処理をしてから、総額に直す計算です)。

半期ベースで184日ある場合には、183日の経過日数となりますが、その場合には、半年分の利息を経過利息としているようです。

買手と売手のバランスをとるという意味では、合理的なのは、対象となる利払日にかかる期間の実日数の方が合理的ではないかと思いますが、現実的な取扱いは上記のとおりです。