財務諸表論の理論は、最近の出題傾向からいって模範答案を頭から覚える形で対処すべきではありません。

ではどうすればよいのか?

これまでにご自分の理論学習にある程度の可能性が感じられる方は、その方向性を貫いてください。

それが一番いいです。

そうでない方は、ぜひご一読ください。
対策は、簡単です。

計算でも効果のある項目ごとのまとめ解き。

これを理論でも実践する。

それだけです。

できれば会計基準ごとくらいが分量的にもいいです。

まず、今年のヤマであるリース基準や棚卸資産基準で実践してみてはいかがでしょうか。

ちょうど今、会計基準を読もう!!でリース基準をやってますので、本ブログのヤマもおさえておくくらいの気持ちでまずはリースから取組んでみてはいかがでしょうか。



このブログには、

(1)○×問題(計算編)

(2)○×問題(理論編)

(3)超短答問題

(4)会計基準を読もう!!

などの問題や記事があります。

まずは、お手持ちのテキスト等とあわせて、会計基準を読もう!!を読みましょう。

その後にお手持ちの問題やこのブログの問題等をやさしそうなものから順に解いていくだけです。



注意点をいくつか。


(1)覚えない

模範答案等を頭から覚えるのはやめましょう。

1行の文章で本当に重要なのは一語〜2語程度です。

数行の文章でもひとことを常に考える。

記憶にとどめるとしてもそれで十分です。

本当に大事なことだけ再現できれば枝葉はどうでもよいです。

枝葉かどうかが最初はわからないのがちょっとしんどいかもしれません。

最初は流してかまいません。

まとめ学習をしていく中で大事な部分もみえてくるハズです。

最初から大きく入る(全文を覚える等)より、小さく入る方がむしろよい結果につながる。

そう思っています。


(2)学習範囲をむやみに広げない

リース基準だけでもあちこちを読んだり、問題を解いているとちょっとずつ(たくさん)知らないことがあったりします。

それを全部、平板に取り込んでしまうと量が増えてしまって、後でつらくなります。

お手持ちのテキストや会計基準を読もう!!で解けるハズの問題が解けなかったときは、しっかり復習しましょう。

どれか1コにしか出てかぶってない論点は、軽めでいいんです。

ここをしっかりさせないと学習する内容が膨張していくだけです。

その上、思ったよりも記憶に残らないものです。

会計人コース6月号や前年の12月号の付録は入口の問題としてはとてもいいです(前年12月→今年の6月の順がいいです)。


(3)重複項目は飽きるほどやる

逆にどれにも入っている項目はしっかりやりましょう。

リースでいえば、ファイナンス・リースの定義や要件、所有権移転外の取扱い等はどんなテキストや問題集にも必ずといってよいほど入っているハズです。

ここが大事なんです。

そしてここを大きく外さなければ実は合格は可能です。

複数の問題等を解くことで重複部分(つまりは重要部分)をつかみましょう。


(4)基準重視を貫く

すべての学習のお供に会計法規集は欠かせません。

きちんとしたまとめノートをとっている方はそれでもかまいません。

しかし、なんら統一的なノートもとっていないのに個々の問題の解答や解説にアンダーラインや書き込みをする。

そんなスタイルの人は要注意です。

それを見返すのはふたたびその問題を解いたときだけなどということになってしまいかねないからです。

大事なのは集約した情報を再び見返すことです。

情報の集約は、法規集で行うようにしましょう。


(5)計算を抱き合わせる

計算のある項目は計算の学習を合わせて行いましょう。

計算の確認に基準を参照するようにすると学習効果はとても高いです。

これをきちんとできると計算の学習がそのまま理論の学習につながり、理論の学習で計算が強化されるようになります。


(6)一項目の学習に日数をかけない

一つの項目の学習はできるだけ短期間(できれば1日ないし数日)にまとめた方がよいです。

同じ問題を解くのでも、1冊の理論問題集を端っこからやっていくのは効率が悪いです。

ある項目の学習を穴埋め、○×、短答、普通の問題、計算問題、基準の素読等といった具合に短期間で集中してやる。

これがいいです。

本ブログでもヤマ的な項目に関しては、簡単な問題や予想問題をお届けする予定です。



比較的多くの方に効果がありそうな方法を考えてみました。

あくまでも一例です。

学習方法は決して一つではありません。

各自でよい方法を模索すべきでしょう。

あくまでもこんな方法があるという参考にご自分の学習スタイルを確立できるとよいのではないでしょうか。

試験まであと3月、気合を入れ直していきましょう!!