リース会計基準、読んでますか?

もっともベーシックな話、なぜファイナンス・リース取引に売買処理が適用されるのかを基準の規定に即して考えてみました。
予備知識として、ファイナンス・リースの定義(4項)とその会計処理(9項)をしっかり読みましょう。

まずは重要な基準を(覚えるのでなく)意味をとりながら読むことが大事です。

ファイナンス・リース取引に売買処理が適用される理由はざっくりといえば、法的には賃貸借だけど、経済的にみれば売買と変わらないからです。

そのあたりの事情を28項では、次のように説明しています(正確な引用ではありません)。

経済的事情が売買と同様の状態にある取引を賃貸借処理しては、取引実態を財務諸表に的確に反映できない。


第29項ではこんな感じで説明しています(だいたいです)。

ファイナンス・リース取引は資産の割賦売買取引との会計処理の比較可能性を考慮して、売買処理を採用している。



28項→経済的実態が売買だから

29項→割賦売買取引との比較可能性


まあ、どっちも同じですね。

過去の初出の会計基準の穴埋めには、基準の趣旨的な記述を要約した文章がよく出ています。

この28項と29項が穴埋めで出題される可能性はありといえるでしょう。

経緯的な日付等は必要ありませんが、内容をしっかりと読んでおきましょう。



そうだ、会計基準を読もう!!


会計基準を読もう!!<目次>