リース会計基準、読んでますか?

リース会計基準は、そもそもがドーンという理論での出題がありません。

という訳でしっかりやっておきましょう。
まずは、リース基準の規定をみておきましょう。

ファイナンス・リース取引とは、リース契約に基づくリース期間の中途において当該契約を解除することができないリース取引又はこれに準ずるリース取引で、借手が、当該契約に基づき使用する物件(以下「リース物件」という。)からもたらされる経済的利益を実質的に享受することができ、かつ、当該リース物件の使用に伴って生じるコストを実質的に負担することとなるリース取引をいう。


長いですね。

これをそのまま覚えようとすると死亡します。

ちょっと工夫してみましょう。

財表の理論を少しかじった方ならきっとご存知のファイナンス・リース取引の要件は2つです。

(1)ノンキャンセラブル(解約不能)

(2)フルペイアウト(コスト負担)

この2要件を充たすリース取引がファイナンス・リース取引です。


(1)解約不能+(2)コスト負担→ファイナンス・リース取引


文章にするとこんな感じです。


(1)解約不能で(2)コストを負担するリース取引


短い答えが好きな私は、これで大満足ですが、もう少し基準に沿って考えてみると基準の構成はこんな感じになっています。

(1)解約不能
(2)経済的利益享受+コスト負担

解約不能とコスト負担は、絶対に落とせません。

(2)の方がちとややこしい言い回しになっていますが、なぜコストを負担するのかといえば、自分が利益を受けるからです。

自分の持家の庭の芝も刈るでしょう。

借家の庭の芝も刈るでしょう。

でも他人の家の庭の芝は刈りませんよね。

それもひとえに自分のもの(自分がそれを利用し、利益を得ているもの)だからです。

という訳で絶対にはずしてはいけないのは、

(1)解約不能
(2)利益享受→コスト負担

のラインです。

あとは自分の会計学+国語力に合わせて記述していけばよいでしょう。

はじめから数行の文章を覚えているとも、マックスがその文章になってしまいます。

どれだけ忘れていないかの勝負になってしまうのです。

応用もききません。

これはイヤでしょう(←誰が?)。

そんなことをするよりも根っこにあるとても重要な考え方だけをきちんと把握して、そこからある程度ふくらます方向で学習を進めた方が、発展の余地があるのです。

文章を覚えることには弊害が多すぎると思っています。

まずは、ファイナンス・リース取引の定義で学習の方向性を確認しておきましょう。



そうだ、会計基準を読もう!!(早期に完璧だよ♪)


会計基準を読もう!!<目次>