アメリカの分配規制を大きく変えた制度。

それが無額面株式制度といってよいでしょう。
アメリカは慣習法の国です。

実際の出来事でその後の法もどんどん変わります。

19世紀に登場したアメリカの分配規制は20世紀後半に大きな転換を遂げます。

その転換の原因ともいえる制度が無額面株式制度です。



無額面株式制度は、20世紀初頭にアメリカではじめて制度化されました。

現在の我国の制度もすべて無額面株式です。

額面株式だけを発行し、その額面を資本金とする。

そんな時代には、資本金はいくらかという問題はそもそも生じませんでした。

もちろん資本剰余金も必要ありません。

全部資本金です。

しかし、無額面株式制度が各州に広がっていく中で株式の発行対価と資本金を切り離す制度をとる州があらわれました。

すべての州ではありませんが、発行価格のうちの一部(または全部!)を資本金としなくてよい制度の登場です。

企業経営者(取締役)の自由度をより高める意味を持つのでしょうが、正直、ピンときません。

資本金がいくらでもよい。

そんな状態で資本金の維持に意味があるハズはありません。

このような制度の広がりのなかでいよいよ分配規制が転換期を迎えます。



配当可能額関連の記事一覧