講 師:「概念フレームワークができるずっと前からあった会計基準って何だかわかるかな?」
モン吉:「企業会計原則ですね。」

講 師:「おっ、すごいじゃないか。」

モン吉:「そのくらいは知ってますよ。」

講 師:「いや、これはおサルだからってあなどれないな。」

モン吉:「何かいいましたか?」

講 師:「いやいやこっちの話。えーっと、企業会計原則だったね。」

モン吉:「どっちもよく区別がつかないんですが、企業会計原則の方がまだ読みやすい気がします。」

講 師:「そうだね。企業会計原則は、会計処理のルールを体系的にまとめたものなんだ。ある程度なじみのある会計処理が出てたりするんでとっつきやすい面があると思うよ。」

モン吉「定額法だとか、先入先出法だとか、簿記の3級で出てくる処理ものってるんで、そこは読むとなんとなくわかります。」

講 師:「企業会計原則は、前文っていうのがあって、一般原則、損益計算書原則、貸借対照表原則という風にときちんと並んでるね。」

モン吉:「それ以外に注解っていうのもありますね。」

講 師:「そうだね。ちょっと細かいことは注解に書いてあるよ。」

モン吉:「この企業会計原則は今では随分と古くなってしまったんですよね。」

講 師:「そうなんだ。新しい会計基準が次から次に出来て、企業会計原則は今じゃ重病人って感じかな。」

モン吉:「どうして企業会計原則を改正しないんですか?」

講 師:「くわしい事は僕にもわからないけど企業会計原則がさっきいったみたいにきちんと並んでできていることも原因の一つかもしれないね。」

モン吉:「どういうことですか?」

講 師:「つまりきちんと体系的につくった分、直すのが大変なんだと思うよ。中で矛盾するようなことがあってもまずいしね。」

モン吉:「それで企業会計原則を直さないで新しい会計基準がたくさんできたんですね。」

講 師:「そう考えていいと思うよ。」



モン吉くんと学ぶ概念フレームワーク(4)