モン吉:「先生、ちょっと概念フレームワークを読み始めたんですが、やっぱりボクには手に負えません。」

講 師:「確かにちょっと読みにくいかもしれないね。」

モン吉:「どうしましょう?」
講 師:「そうだ。概念フレームワークの内容に入る前にその生い立ちから話をはじめることにしようじゃないか。」

モン吉:「生い立ち?」

講 師:「そうだよ。わき道からでも少し概念フレームワークに関係する知識を入れておいた方が後で役に立つんじゃないかと思うよ。」

モン吉:「そんなもんかなあ。」

講 師:「そんなもんさ。モン吉くんもずいぶんバナナの産地にはこだわるじゃないか。それと同じだよ。」

モン吉:「まっ、そりゃそうですよ。バナナにも歴史があるんです。どこのバナナだって同じってわけじゃないんですよ。」

講 師:「概念フレームワークだって同じさ。どうして概念フレームワークが必要になったのかを確認しておくことは大事だと思うよ。」

モン吉:「先生、でもやっぱりバナナはエクアドル産ですよね?」

講 師:「(そうきたか)そうだったね。エクアドル産のバナナは甘くておいしいんだよね。」

モン吉:「おっ、先生もだんだんおサルの気持ちがわかってきましたね。」

講 師:「エクアドル産のバナナみたいに概念フレームワークもかわいがって欲しいな。」

モン吉:「エクアドル産のバナナの勝利はまあ揺るがないですけど、先生がそこまでいうならお付き合いします。」



講 師「まずは、つくった人を確認しておこう。」

モン吉「えーっと、最初のところにかっこ書で企業会計基準委員会って書いてあります。」

講 師「おっ。よく発見したね。概念フレームワークは、企業会計基準委員会がつくっているんだ。」

モン吉:「概念フレームワーク以外の会計基準もそうなんですか?」

講 師:「今は財務会計の基準はすべて企業会計基準委員会がつくってるね。」

モン吉:「昔は違ったんですか。」

講 師:「昔は、企業会計審議会がつくっていたんだよ。今はちょうどこの両方が混在している段階っていえるかな。試験に出る訳じゃないだろうけど常識として知っていて欲しいな。」

モン吉:「先生の常識はちょっと非の字がつくときが多いんですけど………。」

講 師:「何か言ったかな。」

モン吉:「いや、何でもありませ〜ん。」



モン吉くんと学ぶ概念フレームワーク(3)