はてブ(はてなブックマーク)の人気エントリーに「質より量に学ぶ」という記事がありました。

ある陶芸クラスでのこと。

クラスを二つのグループに分けて別々の評価基準で評価することにしたそうです。

一方のクラスは、「質」のみを評価する。

とにかくいいものをつくれと。

もう一方のグループは、「量」のみを評価する。

とにかくたくさんつくれと。

結局、もっとも質の高い作品は、すべて「量」のみで評価するグループから提出されたものだったそうです。

ちょっと実際には、いろいろ考えさせられますが、とりあえずは、簿記にもあてはまりそうです。

まずは問題解けっちゅうことですね。

いや、でもちょっとだけ蛇足を。

ちょっと注意したいのが、ここでいっている量は、単純な意味での「量」ではない点です。

水はいくらたくさん集めても水のままです。

ある一定の量がたまったから、お湯になる。

そんなことはありません。

水をお湯に変えるには、やはり熱が必要です。



簿記でも、ただ単なる量(演習)の積み重ねだけでは見えてこないものがあります。

しかし、質(理論)のみを追いかけていても実際に質の向上をはかるのは簡単ではありません。

おそらく大事なのはいわば量(演習)と質(理論)の相互往復です。

量のみ、あるいは、質のみで完結してしまっては、マズイです。

質のみを追いかけるよりも、実際に質が向上する可能性が高いのは、量も追いかけたときというのが冒頭のエントリーの意味といったところではないでしょうか。


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