企業会計原則、読んでますか?

今回は、保守主義に迫ります。

保守主義の原則は、一般原則の第六原則としてあげられています。

保守主義の原則は、認められた範囲内での利益の慎重な計上を要請する原則といったあたりでしょう。

実際の売上は100万だったけど、80万にしとこうなんてのが認められるハズはありませんので、実際には費用や収益の認識のタイミングにかかわることです。

費用は早め(多め)に計上する。

収益は遅め(少なめ)に計上する。

単純にいえばこれが保守主義の考え方です。

固定資産の減価償却方法としての定率法等が保守主義の適用例としてあげられることが多いようです。


でも、まってください。

会計処理方法がいくつか認められている。

その場合に当期の利益が一番小さい方法をとれというなら、そもそも複数の方法は成立しないのでは?


A法とB法がある。

A法の方が利益が小さくなる。

なら、A法だけでよくないですか?

保守主義を徹底的に貫くなら利益の異なる方法はいらないのでは?

という訳で、減価償却方法としては定率法しかいらない、訳ないか。


そうだ、会計基準を読もう!!(保守主義はホントに不思議です)



会計基準を読もう!!<目次>