財務諸表論 超短答問題１０３（繰越欠損金等に適用がある税効果会計の方法）

（問題）繰越欠損金等に対して税効果会計の適用がある税効果会計の方法は何か。

（解答）

解答は一番下です。


（コメント）

企業会計上の資産負債と課税所得計算上の資産負債の違い（一時差異）に着目する資産負債法の場合に繰越欠損金等に税効果会計の適用があります。

繰越欠損金等は、差異ではありませんが、将来の法人税等の減額効果があるため、資産負債法のもとでは税効果会計の適用があります。

（会計基準）
・税効果会計に係る会計基準第二４



（財務会計講義＜第25版＞）
・繰延税金資産と繰延税金負債：226頁


（つながる会計理論＜第２版＞）
・14-3　資産負債法と繰延法：139頁
・Ch14問題３−12（正誤）：143頁



（解答）

資産負債法

Comments

[1. ちゅんちゅん]

繰欠にも税効果適用されるんですね。財務会計講義通読したはずなのに気付いてないです
やっぱり７年たったら取り崩すんでしょうか。
仕訳はどうなるんでしょうか？
色々気になります

[2. 暮木孝司]

ちゅんちゅんさん、こんばんは。

ここはむしろ繰越欠損金を使えないようだと繰延税金資産をたてるのがまずいですね。
繰延税金資産の回収可能なんていわれます。

赤字を垂れ流している企業が繰越欠損金があるからといって繰延税金資産をたてる（利益が大きく・損失が小さくなる）のはおかしいかなと思います。

[3. ちゅんちゅん]

暮木先生

コメントありがとうございました。
会計基準の注解５のところに、先生のおっしゃった事が書いてありますね
だから簿記論の問題でいつも「繰述税金資産の回収可能性が…」と書いてあるわけですね。
実務では、計上時に収支予測が必要？で大変そうですが…。
勉強になりました。

[4. 暮木孝司]

ちゅんちゅんさん、こんばんは。

そうですね。
実務上は、結構たいへんみたいです。
将来の予想が関連しますので。
税理士試験では、課税所得の充分性等が云々という程度ですが、実務上、は大変かなと思います。
はい。