(売価還元法の採用理由)
モン吉:「売価還元法ってなんか面倒くさそうですが何で採用されるんですか?」

講 師:「問題では、期末商品棚卸高は出てたりするけど、実際は、売れ残りの商品(期末商品)の原価を全部調べる方が面倒なんだよ。」

モン吉:「そうなんですか。」

講 師:「商品の種類が少ないといいけど、多いと調べるだけでも大変さ。」

モン吉:「そういわれればそうですね。」

講 師:「売価還元法は、商品の種類が多くて、原価で棚卸をするのが大変なデパートやコンビニなんかで利用されているようだよ。」

モン吉:「僕もよくコンビニでバナナを買います!!」

講 師:「コンビニにもバナナ以外にたくさんの種類の商品が置いてあるよね。」

モン吉:「チョコボールもあります!!」

講 師:「たくさんの商品があると問題では簡単に書いてある期末商品棚卸高も実際に出すのは大変なんだよ。」

モン吉:「でも売価還元法を使うとしても売価の棚卸はするんですよね?それじゃあ一緒じゃないですか。」

講 師:「原価での棚卸に比べて売価の棚卸はちょっとラクなんだ。」

モン吉:「どうしてですか?」

講 師:「だって商品に売価が書いてあるじゃないか。」

モン吉:「あっそうか。実際の売価で棚卸をすればいい訳ですね。」

講 師:「商品についた値札を見ればいいからね。」


(売価還元法の原価率)
講 師:「それじゃあ原価率の算出をみていこうか。」

モン吉:「売価還元法の式は長いので覚えられません!!」

講 師:「確かにビックリするくらい長いね。」


分子 → 期首商品原価+当期仕入商品原価

分母 → 期首商品売価+当期仕入商品原価+原始値入額+(値上額−値上取消額)−(値下額−値下取消額)


講 師:「まず分子÷分母で原価率を出す。期末売価×原価率=期末商品原価になるね。」


モン吉くんと学ぶ売価還元法(4)


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