(問題)保守主義的な会計処理の例を1つ示せ。

(解答)
解答は一番下です。


(コメント)
その他有価証券の評価差額の処理方法には、全部純資産直入法以外に部分純資産直入法があります。

部分純資産直入法は、借方差額のみを純資産に直入せず、費用とする方法なので、保守主義的な処理方法です。

会計基準の上で明確に保守主義という表記をとるのは、この部分純資産直入法のみなのでしっかりおさえておきましょう。

解答としてはその他に棚卸資産の評価方法としての後入先出法(*廃止)、固定資産の減価償却方法としての定率法などがあります。

物価上昇時において先入先出法は、保守主義的(利益が控えめ)ではない処理方法です。

現在は廃止されていますが、後入先出法は、物価上昇時において保守主義的(利益が控えめな)な会計処理方法です。



(会計基準等)
・企業会計原則 一般原則六


財務会計講義<第25版>
・なし


つながる会計理論<第2版>
・Ch2問題7−8(保守主義的な会計処理の例を1つ示せ。):23頁


(解答)
部分純資産直入法