財務諸表論 超短答問題９６（繰延税金負債の性格）

（問題）繰延税金負債の性格を端的に示せ。

（解答）

解答は一番下です。


（コメント）

繰延税金負債は、将来の法人税等の未払いの性格を有します。

企業会計と課税所得計算の差異のうち期間的なズレを生ずる差異には、将来減算一時差異と将来加算一時差異があります。

将来に課税所得を増額させる一時差異が「将来加算一時差異」であり、将来に課税所得を減額させる一時差異が「将来減算一時差異」です。

このうち、将来加算一時差異が生じた場合は、将来の法人税の負担は増え、企業会計上は、法人税等の未払いの意味を持ちます。

将来加算一時差異が生じた場合に計上する繰延税金負債には、将来の法人税等の未払いの性格があります。

概念フレームワークの負債の定義（経済的資源を引き渡す義務）と関連付けた記述もできるようにしておくとよいでしょう。

（会計基準）
・税効果会計に係る会計基準の設定に関する意見書二２


（財務会計講義＜第25版＞）
・繰延税金資産と繰延税金負債：226頁


（つながる会計理論＜第２版＞）
・14-1　繰延税金資産・負債の資産性・負債性：140頁
・Ch14問題１−３（空欄補充）：141頁
・Ch14問題３−２（問題）：143頁


（解答）

法人税等の未払

Comments

[1. たまごそば]

ごぶさたしてます。

モン吉くん風邪ひいちゃいましたか？
出番が減ってますよ(>_<)

ところで。。
税効果会計基準意見書の二の2ですよね？

[2. 講師]

あやや、ちょっと風邪気味だったので、休ませてました（ウソ？）。
復活です。

意見書でいいんですね（知らなかった）。