(問題)静態論のもとで重視される財務諸表は何か。

(解答)
解答は一番下です。


(コメント)
静態論のもとでの中心的な利害関係者は、「債権者」であり、その目的は支払能力の表示であり、貸借対照表で「支払能力を示すこと」に重点がおかれます。

静態論のもとでの貸借対照表は、いわば財産の一覧表で、資産は売却価値のある財産、負債は法的に確定した債務に限られます。

静態論のもとでは計算擬制的な資産項目といわれる「繰延資産」や計算擬制的な負債といわれる「引当金」を計上する余地はありません。

静態論のもとでの貸借対照表価額も資産は売却時価、負債は確定債務額です。

貸借対照表の資産を流動資産と固定資産に分け、流動資産→固定資産と表示するのもある意味静態論的な考え方を反映したものといえます。




財務会計講義<第24版>
・なし


つながる会計理論<第2版>
・なし


(関連問題)
問題9(会社法会計の主要機能)
問題12(静態論の中心的利害関係者)


(解答)
貸借対照表