過去問を読もう！！（平成１７年第一問：退職給付会計・穴埋め２）

会計基準、読んでますか？

会計基準が過去出題にどのように反映されているのか。

財務諸表論の過去問を小問化してお届けしています。

（問題）
退職給付は基本的に勤務期間を通じた労働の提供に伴って発生するものと捉えられる。このような捉え方に立てば、退職給付は、その発生が（１）に起因する将来の特定の（２）とみなすことができ、企業会計における従来の考え方が、企業年金制度による退職給付についても同じくあてはまると考えられる。したがって、退職給付はその発生した期間に費用として認識することが必要である。

（解答）

（１）当期以前の事象
（２）費用的支出

（関連会計基準）
・退職給付会計基準　意見書　二２

・企業会計原則　注解１８

（コメント）
意見書部分からの出題です。
以下の出題からすると意見書部分をちゃんと読めという出題でしょう。

なお、意見書部分の表記から「費用的支出であり」が、「（２）とみなすことができ」と表現が変っています。
「みなす」といった場合には、ホントは違うけど、そう取り扱うという意味でしょう。
退職給付は、費用的支出ではあるでしょう。
「みなす」という表現からは、むしろ注解１８の「費用（又は損失）」を想定しているのではないかとも思えますが、一般的な模範解答に倣いました。