会計基準、読んでますか?

会計基準が過去出題にどのように反映されているのか。

財務諸表論の過去問を小問化してお届けしています。

(問題)
次の文章は、退職給付に係る会計基準……において示された基本的考え方を要約したものである。これに関連して、以下の各問に答えなさい。

退職給付とは、一定の期間にわたり労働を提供したこと等の事由に基づいて、退職時以後に従業員に支給される給付をいい、(1)及び(2)等がその典型である。

(解答)
(1)退職年金
(2)退職一時金


(関連会計基準)
・退職給付会計基準 意見書 三1

(関連記事)
退職給付会計基準の読み方(退職給付制度の整理)


(コメント)
意見書の冒頭部分です。
意見書をしっかり読めということでしょうか。

もっとも出題は細部には及んでいません。
意見書からの出題もごく基本的な部分です。
基本的、基礎的な部分をしっかりとやる。
そんなメッセージが込められているのかもしれません。

退職給付にまつわる会計処理は、以前は、次のように処理されていました。

退職一時金→退職給付引当金
退職年金 →支出時の費用

このような以前の制度の概要を把握していてもひねり出せたかもしれません(出せないかもしれません)。