会計基準、読んでますか?
会計基準が過去出題にどのように反映されているのか。
財務諸表論の過去問を小問化してお届けしています。
(問題)
(低価基準が適用される根拠としての有効原価説と回収可能原価説)に関して、固定資産の減損に係る会計基準における事業用固定資産の減損処理の考え方と、より共通すると考えられる説はいずれか。理由とともに示しなさい。
(解答)
会計基準が過去出題にどのように反映されているのか。
財務諸表論の過去問を小問化してお届けしています。
(問題)
(低価基準が適用される根拠としての有効原価説と回収可能原価説)に関して、固定資産の減損に係る会計基準における事業用固定資産の減損処理の考え方と、より共通すると考えられる説はいずれか。理由とともに示しなさい。
(解答)
減損処理は、固定資産の収益性の低下を帳簿価額に反映させる処理であり、同様に回収可能原価をもって棚卸資産を評価する回収可能原価説と共通すると考えられる。
(関連会計基準)
・減損会計基準 三1
(コメント)
この問題の前提として低価基準の適用される根拠(有効原価説と回収可能原価説)を指摘する設問があります。
それをクリアしていればという感じかもしれません。
有効原価説は、時価として「支出額」(支出予定額)をとります。
回収可能原価説は、時価として「回収額」(回収予定額)をとります。
有効原価説は、過去の支出額(取得原価)を当期の費用(評価損)と次期以降の費用(再調達原価)にわける考え方を基礎にしています。
回収可能原価説の基礎にあるのは、回収できない原価は持ち越さないという点です。
減損処理と共通性を持つのは、回収可能原価説ということになります。
棚卸資産会計基準では、低価基準における時価を正味実現可能価額(連続意見書風)ではなく、正味売却価額と呼んでいます(5項、33項参照)。
減損処理で登場する正味売却価額とまったく同じ用語です。
実際の出題時には、試験範囲に含まれていた訳ではありませんが、両者が共通するのがよくわかると思います。
(関連会計基準)
・減損会計基準 三1
(コメント)
この問題の前提として低価基準の適用される根拠(有効原価説と回収可能原価説)を指摘する設問があります。
それをクリアしていればという感じかもしれません。
有効原価説は、時価として「支出額」(支出予定額)をとります。
回収可能原価説は、時価として「回収額」(回収予定額)をとります。
有効原価説は、過去の支出額(取得原価)を当期の費用(評価損)と次期以降の費用(再調達原価)にわける考え方を基礎にしています。
回収可能原価説の基礎にあるのは、回収できない原価は持ち越さないという点です。
減損処理と共通性を持つのは、回収可能原価説ということになります。
棚卸資産会計基準では、低価基準における時価を正味実現可能価額(連続意見書風)ではなく、正味売却価額と呼んでいます(5項、33項参照)。
減損処理で登場する正味売却価額とまったく同じ用語です。
実際の出題時には、試験範囲に含まれていた訳ではありませんが、両者が共通するのがよくわかると思います。
さすが本試験です。
有形固定資産の評価という古典的な出題と
絡めて手で問われました。
この辺が、財表は”アンキ”ではない、と
言われる所以でしょう。
全体像が頭に入っていないと、即解答は困難
でした・・・