簿記の問題、解いてますか?

総合問題の解き方を考えています。

総合問題の解き方といっても、会計処理(仕訳)を行うのに以下のいずれに比重を置くかの違いに過ぎません。

(1)実際に仕訳を書く

(2)元帳(T字)に書く

(3)試算表に書く

(4)解答に直接書く

それぞれの方式には、それぞれ長所と短所があります。

それをよく認識して自らの得意な類型を固めつつ、問題に応じた解答方法を模索する。

そんなアプローチがよいと思います。

特に注意しなければならないのは、ある人の解法を無条件に真似ることです。

できる人の解答方法を参考にするのはいいです。

しかし、簿記の力や日本語力等、前提は人それぞれ異なります。

自分にとってよい方法がよい方法なのであって、誰にとっても絶対的によい方法などありません。

形式のみを真似るなら、真似をしない方がよい。

それが講師の解き方であってもです。

そんな風にも思います。



さてさて、総合問題の解き方でした。

これまで決算整理中心、期中処理が多い場合の対処を考えてきました。

それ以外に注意すべき出題の類型を考えておきましょう。


(1)勘定推定の多い出題
勘定推定が出題される場合には、やはり元帳型は強いです。

単純な計算のハズですが、試算表加工等は、やはり劣ります。

一部でも推定があるなと思った勘定については、おとなしく勘定を書いてやった方がいいかもしれません。

現金預金、売掛金、受取手形、買掛金、支払手形等は勘定を書く候補といってよいでしょう。

決算整理型の問題でも売掛金、受取手形(→引当金関連)、繰延税金資産・負債、法人税等調整額なども勘定を書いた方がよい場合が多いかもしれません。

もっとも難易度の高い場合には、何も集計しない方がよかったりしますが。

何を勘定に書くか。

そのこと自体に絶対はありません。

ラフに決めておくのはよいと思います。

でも最終的には、自分で判断です。

初見の問題の時にはその見極めがうまくいったかをぜひ事後に確認してみてください。



(2)本支店等
これは要は推定がらみではあります。

未達取引などは特に難易度の低い出題に関しては、完璧に処理する必要があると思います。

その点、いったん仕訳をきる等の工夫が必要でしょう。

これは実行した方がいいかもしれません。


(3)商的工業簿記
製造業では、損益項目と製造原価との割り振りが課題になります。

この場合には、部分的に集計表のようなものを作成するとよいかもしれません。

問題の資料を利用できる場合もあると思います。

この辺は慣れが必要だと思います。

ここもやはり問題の資料を利用するかどうか。

どのような集計表をつくるのかにも絶対はありません。

試行錯誤という感じでしょうか。



そうだ、問題を解こう!!(もうちょっといろいろ試してみてください)