簿記の問題、解いてますか?

今回からちょっと具体的に総合問題の解き方を考えてみたいと思います。

一般的な決算整理型の問題を軸に考えてみましょう。

決算整理前残高試算表→決算整理後残高試算表等

このパターンの出題は実際にも多いので、ある程度の指針をもって望む方がよいでしょう。


仕訳→元帳(転記)→試算表

簿記の手順は、ワンパターンです。

このワンパターンにものすごく強くなればよいです(←簡単に言いますな)。


これに問題の資料も加えてみましょう。

(1)問題の資料 → (2)仕訳 → (3)元帳 → (4)試算表

この手順を踏めば、問題は解けます。

実際に行う処理は、仕訳、元帳(転記)、試算表です。

ただ、簿記論の問題は、量が多いです。

で、これをそのままやっていたのでは、まず終わりません。

一部を省略する以外にないでしょう。

で、その類型を考えてみます。


(仕訳型)
これは仕訳をきる方式です。

ただ、元帳への転記を省略します。

集計は、問題の試算表の数字+自分できった仕訳で行います。

メリットはブレが少ない点でしょうか。

仕訳をきることは簿記の基本です。

それを軸にしている分、大ハズレはないでしょう

デメリットは仕訳を全部書く分の時間がかかる点です。

仕訳からの集計には、かなり習熟していないと実践向きにはなりません(時間の関係です)。


(元帳型)
これは、実際にT勘定を書く方法です。

仕訳型との大きな違いは、仕訳の科目を書かない点にあります。

この点は、仕訳型と比べた場合の時間面でのメリットでしょう。

また、経験的にも推定に強いです。

デメリットは、最初にT勘定を用意しなければならない点です。

そして、問題の処理をいきなりT勘定に記入するため、単純に仕訳をきる場合よりもミスが増えやすい点でしょうか。



(試算表加工型)
問題には、通常、決算整理前残高試算表があります。

この試算表の数字を利用する方法です。

試算表の数字の横にちょこちょこと数字を書いていきます。

借方の項目に足すならそのまま、引くときは(−)等とルールを決めておくとよいでしょう。


このほかに財務諸表論の計算で用いられる集計表型があります。


大きくは、この3(4)類型ではないでしょうか。

実際にもこれらの類型の変形ないしは、併用で対処することになると思います。


次回以降で、これらの類型をくどめに考えつつ、総合問題の解き方にアプローチしたいと思います。


そうだ、問題を解こう!!(あなたはどんな風に問題を解いてますか?)