純資産基準、読んでますか?
まあ、不意打ちってやつです。
会計基準は、ある程度意味がとれるようになってからどれだけ読み込むかで、勝負がきまります。
慣れて意味がとれるようになってもその後に全く読まないとサビます。
継続して読んでいるかが重要です。
会計基準が多くて大変ですが、通勤の方は電車の片道で一個の基準とか、スキマ時間を工夫して読んでみてくださいね。
私なんか毎日、会計法規集を一回ずつ読んでます。
まあ、ウソですが(←なぜ、ウソをつく?)。
株主資本等変動計算書の名前からもわかるようにどうも株主資本は大事らしいです。
今回は、なんで株主資本が大事なのかを耳慣れないだろう「クリーンサープラス」という言葉と共に考えてみましょう。
純資産基準や株主資本等変動計算書の理解にも影響のあるところです。
実際は、そんなに難しい話ではありません(たぶん)。
ただ、難しいと感じるのではないかと思います(私がそうでした)。
しかし、たぶん難しいと思うのは、単にはじめて聞くからだけの理由です。
こんなもんは、慣れです(←でも、こんなもんいうな)。
慣れ、です(←これホント)。
クリーンサープラスは、ややムリにでも訳せば、「キレイな剰余金」といったところでしょうか。
「汚い剰余金」はダーティサープラスと呼ばれます。
「剰余金」は、会社法で使用されていますが、これとまったく同じではありません。
ムリにでも造語をつくるべきかもしれませんが、剰余金でいきましょう(あくまでも考え方の話ですので)。
利益が増えた → その分の剰余金が増える
これはいいです。
(期中処理)現金預金100 受取利息100
(損益振替)受取利息100 損 益100
(資本振替)損 益100 繰越利益剰余金100
クリーンサープラス(関係)とは、期首の株主資本に当期の純利益を足すときちんと期末の株主資本になる関係をさします。
損益計算書の純利益が、貸借対照表の株主資本にきちんと反映されている関係です。
でも、利益が増えたのに、剰余金が増えないとか、逆に利益が増えてもいないのに剰余金が増える。
そんなことがあるときちんとした資本の効率(投資家からみた利回り)を示すことができません。
こんな関係は、ときにダーティサープラスなどと呼ばれます。
大事なのは、株主資本そのものというよりも「株主資本と利益」の関係です。
投資家から集めた資金(資本)と利益の関係が大事なんです。
この関係は、視点を変えて投資家から見た方がわかりやすいかもしれません。
100万円の投資をして、利益が10万円あれば、利回りは10%です。
100万円の貯金をして、利息が10万円つけば、利率は10%というのと同じです(ホントはちょっと違います)。
同じ100万円を預けるなら5%の利回り(利率)よりも、10%の利回り(利率)を選ぶでしょう。
利率や利回りが、いわば相対的な資金の増え方の効率を示していることがわかります。
この関係を投資家から資金を受け入れる企業の側で考えたのが株主資本と利益の関係です。
投資家から集めた資金(資本)をどれだけ効率的に増やすことができたのかをきちんと示す必要があるのです。
現状の財務諸表では、株主資本と純利益(当期純利益)がこの資本の効率を示しています。
資本と利益がうまいこといってる状態が、クリーンサープラスです。
従来は、このクリーンサープラスをじゃましていたものがありました。
その他有価証券の処理です。
その他有価証券は、時価評価されますが、差額は損益になりません。
ですので、資本の効率を考えるときは、これを資本に入れては、じゃまなんです。
で、じゃまなその他有価証券評価差額金を純資産の中の株主資本からきっちり隔離する。
それでクリーンサープラスと呼ばれる関係を「株主資本と純利益」の間で維持しようという寸法です。
そんな考え方が背後にあることを踏まえて、純資産基準や株主資本等変動計算書基準を読むとよいのではないでしょうか。
基準には、クリーンサープラスという言葉は出てきませんが、株主資本と利益の関係が重要であることはあちこちに出てきます。
ええ、あちこちです。
ぜひ、探してみてください。
そうだ、会計基準を読もう!!(クリーンサープラスねえ←そ、それだけですか)
・会計基準を読もう!!<目次>
まあ、不意打ちってやつです。
会計基準は、ある程度意味がとれるようになってからどれだけ読み込むかで、勝負がきまります。
慣れて意味がとれるようになってもその後に全く読まないとサビます。
継続して読んでいるかが重要です。
会計基準が多くて大変ですが、通勤の方は電車の片道で一個の基準とか、スキマ時間を工夫して読んでみてくださいね。
私なんか毎日、会計法規集を一回ずつ読んでます。
まあ、ウソですが(←なぜ、ウソをつく?)。
株主資本等変動計算書の名前からもわかるようにどうも株主資本は大事らしいです。
今回は、なんで株主資本が大事なのかを耳慣れないだろう「クリーンサープラス」という言葉と共に考えてみましょう。
純資産基準や株主資本等変動計算書の理解にも影響のあるところです。
実際は、そんなに難しい話ではありません(たぶん)。
ただ、難しいと感じるのではないかと思います(私がそうでした)。
しかし、たぶん難しいと思うのは、単にはじめて聞くからだけの理由です。
こんなもんは、慣れです(←でも、こんなもんいうな)。
慣れ、です(←これホント)。
クリーンサープラスは、ややムリにでも訳せば、「キレイな剰余金」といったところでしょうか。
「汚い剰余金」はダーティサープラスと呼ばれます。
「剰余金」は、会社法で使用されていますが、これとまったく同じではありません。
ムリにでも造語をつくるべきかもしれませんが、剰余金でいきましょう(あくまでも考え方の話ですので)。
利益が増えた → その分の剰余金が増える
これはいいです。
(期中処理)現金預金100 受取利息100
(損益振替)受取利息100 損 益100
(資本振替)損 益100 繰越利益剰余金100
クリーンサープラス(関係)とは、期首の株主資本に当期の純利益を足すときちんと期末の株主資本になる関係をさします。
損益計算書の純利益が、貸借対照表の株主資本にきちんと反映されている関係です。
でも、利益が増えたのに、剰余金が増えないとか、逆に利益が増えてもいないのに剰余金が増える。
そんなことがあるときちんとした資本の効率(投資家からみた利回り)を示すことができません。
こんな関係は、ときにダーティサープラスなどと呼ばれます。
大事なのは、株主資本そのものというよりも「株主資本と利益」の関係です。
投資家から集めた資金(資本)と利益の関係が大事なんです。
この関係は、視点を変えて投資家から見た方がわかりやすいかもしれません。
100万円の投資をして、利益が10万円あれば、利回りは10%です。
100万円の貯金をして、利息が10万円つけば、利率は10%というのと同じです(ホントはちょっと違います)。
同じ100万円を預けるなら5%の利回り(利率)よりも、10%の利回り(利率)を選ぶでしょう。
利率や利回りが、いわば相対的な資金の増え方の効率を示していることがわかります。
この関係を投資家から資金を受け入れる企業の側で考えたのが株主資本と利益の関係です。
投資家から集めた資金(資本)をどれだけ効率的に増やすことができたのかをきちんと示す必要があるのです。
現状の財務諸表では、株主資本と純利益(当期純利益)がこの資本の効率を示しています。
資本と利益がうまいこといってる状態が、クリーンサープラスです。
従来は、このクリーンサープラスをじゃましていたものがありました。
その他有価証券の処理です。
その他有価証券は、時価評価されますが、差額は損益になりません。
ですので、資本の効率を考えるときは、これを資本に入れては、じゃまなんです。
で、じゃまなその他有価証券評価差額金を純資産の中の株主資本からきっちり隔離する。
それでクリーンサープラスと呼ばれる関係を「株主資本と純利益」の間で維持しようという寸法です。
そんな考え方が背後にあることを踏まえて、純資産基準や株主資本等変動計算書基準を読むとよいのではないでしょうか。
基準には、クリーンサープラスという言葉は出てきませんが、株主資本と利益の関係が重要であることはあちこちに出てきます。
ええ、あちこちです。
ぜひ、探してみてください。
そうだ、会計基準を読もう!!(クリーンサープラスねえ←そ、それだけですか)
・会計基準を読もう!!<目次>
あ、著作権等の侵害は一切致しておりません(笑)念のため
細かいツッコミで恐縮ですが
>クリーンサープラス(関係)とは、期首の純資産に当期の純利益を足すときちんと期末の純資産になる関係をさしています。
(誤)純資産 → (正)株主資本
であると思われます。
誤記ではなく、何らかの意図があっての記述であるなら、無神経なコメント御容赦ください。