税効果会計基準、読んでますか?

税効果会計自体を理論・計算とわずに苦手にしている方も少なくないでしょう。

基準も読みにくいことは事実だと思います。

でも、がんばって読んでみてください。

わかりにくいことを放置したままでは、わかるようになりません。

どんな形でもよいのでアプローチし続ける。

ええ、あの手この手です。

手が思いつかなければ、あきらめて慣れるまで(言葉に引かなくなるくらいまで)読む。

そこからはじっくりといきたいです。


試験的にも、ヤマ中のヤマです。

試験に実際に出るかはわかりませんが、模試にはまず間違いなくズドンと出ます。

ズドンです。

はい。




今日は、基準本編ではなく、繰延税金資産の資産性(繰延税金負債の負債性)の話です。

設定についての「二 税効果会計の適用の必要性」の最後の6行です。

前半の3行が繰延税金資産の資産性、後半の3行が繰延税金負債の負債性についてです。

この6行は重要性が高いと思いますので、しっかりいきましょう(覚えるだけでは足りません)。

きっちりマーカーもいれてくださいね。

仮に、何の前提もなしに、繰延税金資産の資産性、計上根拠といった出題があった場合は、ズドンといけます。


流れは、

繰延税金資産→将来の法人税減→法人税の前払→資産

繰延税金負債→将来の法人税増→法人税の未払→負債

です。


注意しておきたいのが、「資産」に何らかの前提がある場合でしょう。

概念フレームワークでは、資産は、「経済的資源」でした。

経済的資源は、「キャッシュの獲得に貢献する便益の源泉」と説明されています。

つまりは、「キャッシュ獲得への役立ち」を資産の本質とみている訳です。

繰延税金資産は、将来的にキャッシュそのものに変換されません。

繰延税金資産に換金性はないです。

しかし、将来のキャッシュの出が減る形(マイナスのマイナス→プラス)でキャッシュの獲得に貢献するとはいえるでしょう。


将来の法人税減→キャッシュ流出の減→キャッシュの獲得に貢献→資産


という感じで説明できるでしょうか。

このあたりは、他の資産項目にも関連するところです。

覚えてる訳じゃないけどきちんと書ける状態にしておきましょう。


そうだ、会計基準を読もう!!(繰延税金資産の資産性に注目です。繰延税金負債の負債性も同じ感じだよ♪)


会計基準を読もう!!<目次>