企業会計原則、読んでますか?

今日は、企業会計原則を読むうえで役に立ちそうなマメ知識の話です。

ホントに役立つかは、………微妙です(←微妙なのね)。


(1)財政状態及び経営成績
この2つがセットで出てくるときは、必ず「財政状態及び経営成績」の順です。

企業活動は、「資本の調達→運用→成果」の順をたどります。

お金を集めて(調達)、使って(運用)、もうかった(成果→ウハウハ)、という感じです。

その順でいえば、財政状態(資本の調達源泉とその運用形態)と経営成績(成果)となるからでしょうか。

概念フレームワークでは、「投資のポジションと成果」です(「概念フレームワークメモ(投資のポジションと成果」参照)。

順序は同じですね。

セットで書くときに、接続詞(及び)と順序が変らない事を知っておくとちょっと負担が減ります。



(2)損益計算書と貸借対照表
この位置関係は、(1)とは逆で、損益計算書が先です。

注解しか同時には登場しませんが、損益計算書原則→貸借対照表原則という並びも同様です。

企業会計原則が財務諸表として重視しているのは、損益計算書なんでしょう。

(1)と(2)が同時に出てくる注解1の2は、やや違和感があるかもしれません。

損益計算書が経営成績を示して、貸借対照表が財政状態を示しています。

でも、「損益計算書及び貸借対照表」の作成にあたって、その「財政状態及び経営成績」を、

という具合にひっくり返ってしまってる感じになります。

ちょっとオヤッっていう感じでしょうか。

でも、この法則(損益計算書→貸借対照表、財政状態→経営成績)を知っていれば安心です。



(3)収益と費用
これもちょっと微妙です。

例えば、損益計算書原則一Aでは、「費用→収益」です。

で、損益計算書原則一では、「収益→費用」です。

企業の活動にそくしていえば、なんかいっぱい費用がかかって、最後に収益。

努力(費用)→成果(収益)というのが、企業の活動の流れです。

でも、損益計算は、収益−費用です。

で、言葉の使い方としては、一般的には、費用→収益という場合が多いです。

そもそも「損益」という言い方がそうです。

でも、損益計算を意識した損益計算書原則一では、「収益に対応する費用」という表現になっているという感じでしょうか。


そうだ、会計基準を読もう!!(財務諸表としては、損益計算書を重視してるけど、財政状態のが先なのね。ちょっと違和感?)



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