企業会計原則、読んでますか?

企業会計原則は、慣習の要約(これまでのまとめ)でした。

「何?」はあまり書いてありません。

今日は、その「何?」のうち、「認識」と「測定」についてです。

認識と測定という語は、企業会計原則にあまり出てきません。

しかし、きちんと意識して読んだり、書いたりするのはとても大事です。


認識は、タイミング(いつ)の話です。

たとえば、いつ収益(売上)をたてるかが、収益の認識の問題です。

企業会計は、財務諸表による報告を意味します。

ので、「財務諸表にいつのせるのか」という方が正確かもしれません。

財務諸表は、会計期間ごとに作成します。

ので、どの会計期間(の財務諸表に)のせるのかという意味で、「期間帰属の決定」といってもよいでしょう(←こっちのがかっこいいですな)。


測定は、「いくら」の話です。

金額がいくらかを決めること(金額の決定)が測定です。

従来は、

収益・費用……………測定
資産・負債・資本……評価

と使分けられることが多かったように思います。

最近は、いずれも測定と呼ぶ場合も多いようです。



認識は「いつ」(期間帰属の決定)、測定は「いくら」(金額の決定)を意味します。

両者は、理論的には、別々に考えられるべきでしょう。

しかし、認識の問題がクリアされた段階で、金額が決まっている場合も少なくありません。

両方をはっきりわけられない場合も多いです。

その意味では、両方をあわせて「計上」という感じで使うことも多いかもしれません。

認識(いつ)と測定(いくら)をきっちり意識していきましょう。


そうだ、会計基準を読もう!!(認識→いつ、測定→いくら、両方→計上)



会計基準を読もう!!<目次>