(問題)
次の資料に基づき、当社(年1回、3月決算)の決算整理仕訳を示しなさい。

平成18年3月分の従業員給料を3月25日に支給し、次のように仕訳した。

(借)営業費 29,370 千円 (貸)現金預金 29,370 千円

上記支払額の内訳は次のとおりである。
給与手当額  35,400千円
所得税   △1,890千円
住民税   △ 930千円
社会保険料 △3,210千円
差引支払額  29,370千円

なお、源泉徴収した所得税及び住民税は翌月10 日までに納付する。
また、社会保険料については、給与から天引きした上記の個人負担分に同額の会社負担分を加えた金額を、翌月末までに納付する。

(解答)【単位:千円】
(借)営業費6,030 (貸)預り金 6,030
   営業費3,210    未払費用3,210


(許容勘定科目等)
預り金→所得税預り金などに分割も可
借方は、合計額でかまいません。

(解説)
給与支払時の処理を問う出題です。
勘定科目は、実際の出題時の試算表の科目に従いましょう。
所得税・住民税・社会保険料等が給与から控除されますが、いずれも預り金で処理されます。

出題では、会社負担部分を翌月末に納付するとありますので、預り部分の社会保険料と同額の費用の見越処理が必要ということになります。