簿記論 分野別出題傾向と対策（引当金）

（１）ブログ内記事のご案内

・テキスト記事一覧（引当金）

（２）過去の出題傾向と対策

引当金で出題実績が多いのは、貸倒引当金、退職給付引当金、賞与引当金です。


貸倒引当金は、総合問題の出題時にほとんど関連してきます。

特に第３問では、状況が具体的に示されるケースも多く、総合問題での出題になれておく必要があるでしょう。

合わせるかどうかの判断は、難易度次第です。


平成２９年、２３年、１９年に実績率による出題（第三問）があります。

キャッシュ・フロー見積法は、総合問題で平成２６年、個別問題で平成２４年、１５年に出題されています。


総合問題をきっちり詰めないで解き散らかしていると伸びない箇所でもあります。

一度は個別問題をじっくりと解いておきましょう。


第三問での退職給付引当金も定番論点であり、個別問題でも出題があります（令和元年、平成２９年等）。

一般的な差異までの標準的な問題は、完璧にしておく必要があります。


上記３引当金以外の引当金の出題があるかはわかりません。

答練等で出題された場合は、「検証の段階」で「スルー」から「やや軽めに目を通しておく」くらいの位置付けに変更した方がよいかもしれません。


その他の引当金としては、平成１８年に工事損失引当金が出題されています。

Comments

[1. やまだ]

ご質問させて頂きます、先生は簿記論合格に必要な範囲はテキストの中でどのくらいの割合だと思われますか？私はT社の速修なのでテキストとトレーニングが少なくなっておりますがまだまだ固めておりません。連結は削除されていてもけっこう広いなと感じます。

[2. 講師]

この辺は具体的なテキストで考えないとまずい気もします。
一般論としては、春先（３〜４月）くらいまでの範囲はほぼ全部だと思います。
ただ、その時期までに全部という感じではなくて、その後の答練等の時期を通じてですが。
答練等でも春先までの項目で間違えたらえらく復習する。
でも新規項目や難解な項目はスルーという感じです。

その後も新しい項目は増えつづけると思います。
でも、春先までの項目が大事です。
そこまでの項目の精度をあげる感じで答練等にも取り組めるようだといいんですが。

この時期がもっともつらい時期ではあると思います。
辛抱してがんばってくださいね。