買収・合併、株式交換等

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Comments

[1. ペンは剣より強し]

先生こんにちは。

企業結合会計で超素朴な確認です。

「株式交換」「株式移転」「株式交換」の仕訳で”株主資本相当額”というキーワードが出てきます。

これは、仕訳の対象となる相手が、株主だからですよね。
おかしな質問をしてすいません。
財表の理論で「株主資本」「払込資本」等　資本という言葉がいろいろ出てきます。
たまに仕訳を考える際にどの資本だったっけ？と迷うことがあります。

一応確認です。
こうすれば記憶に定着しやすいです。
指導よろしくお願い致します。

[2. 講師]

ペンは剣より強しさん、こんにちは。

資本はややこしいですね。

株主資本は、貸借対照表の区分にもなっている株主資本です。

株主資本＝資本金＋資本剰余金＋利益剰余金


払込資本は、株主からの直接的な払込部分ですが、これは会計基準や会社法では使っていないのではないかと思います。
理論上は出てきますが。

払込資本＝資本金＋資本剰余金


払込資本とコンビでよく留保利益という言葉も使われますね。
これも会計基準や会社法では使いませんが、結局は利益剰余金を意味していることになります。

[3. ペンは剣より強し]

先生こんにちわ。

「株式移転」について質問です。

私にとって企業結合会計では、「株式移転」が鬼門となっております。
特に取得時の理解に苦しんでいます。

専門学校のテキストでは、取得時の仕訳を以下のように教えています。

関係会社株式ｘｘ｜資本金ｘｘ

借方の関係会社は子会社になる２つの会社の株式に相当するので僕の持つイメージは以下です。
完全子会社株式Ａｘｘ｜資本金ｘｘ
完全子会社株式Ｂｘｘ｜

ここまではいいのですが、各々の金額です。
専門学校のテキストでは、「取得企業の株主資本相当額＋被取得企業の株主に交付したものとみなした取得企業の株式の時価」と記されています。

質問１．取得企業・被取得企業が各々存在すること自体理解に苦しみます。共に、持株会社の完全子会社となるのにどちらかが取得でどちらかが被取得とは一体どういうことでしょうか？

質問２．「被取得企業の株主に交付したものとみなした取得企業の株式の時価」といった金額になるようですが、もうすでに嫌悪感というかほとんど拷問に近い文言です。

先生のイメージを教えていただければ幸いです。

指導よろしくお願い致します。

[4. 講師]

ペンは剣より強しさん、こんばんは。

これは株主も含めて考えないとわかりにくいですね。

A社とＢ社が持株会社（甲）を設立する株式移転で考えてみます。

もともと存在するのは、Ａ社とＢ社、そしてそれぞれの株主です。
そして、それぞれの株主が一人だったケースです。

株式移転後の甲社の株式をÅ社の株主に１株、Ｂ社の株式に２株交付したとします。

会社だけの関係ですと、新設の甲社がＡ社とＢ社を支配しているとしか感じられません。
しかし、株主の関係を考えると、もともとは、Ａ社の株主がＡ社を、Ｂ社の株主がＢ社を支配していました。
それが株式移転によって事実上、旧Ｂ社株主が甲社（旧Ａ社と旧Ｂ社の両方）を支配していることになります。
旧Ｂ社株主は、もともとはＢ社を支配していましたが、株式移転で旧Ａ社も支配したのと同じ結果になります。

これを会社レベルでいうとＢ社（背後に旧Ｂ社株主がいます）がＡ社を取得した株式移転ということができると思います。

[5. 講師]

質問２
株式移転にあたってはもちろん甲社の株式が交付されます。
ただ、甲社は新設ですから、できたてでまだ株価もありません。
事実は旧Ａ社株主に甲社株式を交付しています。
しかし、計算上は、旧Ａ社株主にＢ株を交付したものとして計算することになります。

ここの感じが株式移転は難しいですね（私も最近ようやくわかってきました←ダメじゃん）。

[6. ペンは剣より強し]

先生こんばんわ。
少し光明が見え始めました。

・株主も含めて考える
・できたてでまだ株価がない。

あたりが重要そうですね
ありがとうございます

[7. 講師]

おっ。よかったです。
もう一度、個別問題とテキスト等とにらめっこするとなんとかなるかもしれないですね。
また何かありましたらおっしゃってください。