今、輸入取引を例にとって考えてみましょう。

【輸入取引】(借)仕  入×××    (貸)買 掛 金×××(変)

【為替予約】(借)未 収 金×××(変) (貸)未 払 金×××(固)

為替予約は、スワップ(交換)の一種で、将来の現金収入(借方・未収金)と将来の現金支出(貸方・未払金)の交換取引です。

独立処理は、輸入取引で生じた買掛金と為替予約とを別個に換算する方法です。

買掛金は、通常どおり、現物の為替相場で換算することになります。

問題は、為替予約についてです。
取引金額を1ドルとして予約相場が次のように推移したとしましょう。

予約100 → 決算104 → 決済106

貸方・未払金は、固定されています。
変るのは、借方の未収金です。
借方の未収金が、

100→104→106

と動くことになります(次の処理は、実際の処理ではなく、あくまでも考え方です)。

(1)予約(100)
(借)未 収 金100 (貸)未 払 金100

(2)決算(104)
(借)未 収 金  4 (貸)為替差損益 4

(3)決済(106)
(借)未 収 金  2 (貸)為替差損益 2
   現金預金106    未 収 金106
   未 払 金100    現金預金100