ちょっと、外貨建の仕入取引を考えてみましょう。

(1)(借)仕  入1万ドル (貸)買掛金1万ドル(変動)

貸方の買掛金はドル建です。
仕訳上は、仕入時の為替相場で換算されます。
日本円で支払うのであれば、実際の決済段階では、その決済段階の為替相場で換算して決済する必要があります。

為替予約は、「1万ドルの固定相場での受取」と「1万ドルの変動相場との支払」の交換取引です。

(2)(借)未収金1万ドル(変動) (貸)未払金1万ドル(固定)

よくある出題では、(1)の輸入取引に(2)の為替予約をぶつける訳です。
そうすることで、(1)の貸方・買掛金(変動)と(2)の借方・未収金(変動)の影響がちょうど逆に働きますので、為替相場の変動による影響を減殺することができます。

ただ、取引としては、輸入取引と為替予約は別々に存在します。
その別々に存在する取引を別々に考えるのが、独立処理で、一体として考えるのが振当処理でといってよいでしょう。